「ちょっと!どーゆーことなん!」
あ〜ちゃんが物凄い勢いで起き上がりのっちに詰め寄る。
「なんで…どうして…」
かしゆかも起き上がるが、なかなか現実を受け入れられないようだ。
二人が倒れるのも無理はない。
ドアの中から出てきたのはのっちではく“あ〜ちゃん”だったのだから。
「あ〜ちゃんになったゆかちゃんを見ていたらうらやましくてね〜ワタシも昨日の流星群に向かって
『あ〜ちゃんのカラダにしてください』ってお願いしたんよ。そしたら本当にカラダがあ〜ちゃんになっとった!」
のっちがパーマヘアーになった頭をポリポリ掻きながら言った。
あ〜ちゃんは呆れ、かしゆかは頭を抱えている。
「バカすぎて話にならんわ…。やっとあ〜ちゃんが一人になったと思ったのに…」
あ〜ちゃんがため息交じりに話す。
「また、なんか流星群が来るだろうし、そのときに戻ればいいんじゃないかな?」
のっちはあ〜ちゃんの姿でのんきに話す。
あ〜ちゃんはその場に座り込んだ。
そしてのっちが衝撃の言葉を口にする。
「あ〜ちゃんって下の毛が意外と濃いんやね」
「!!?」
「感度も結構よかったよ♪」
「!!!?」
あ〜ちゃんは口を開いたまま呆然としている。
あ〜ちゃんの姿をしたのっちは鼻の下を伸ばしニヤニヤしている。
「ゆかちゃんはあ〜ちゃんのカラダになったとき気づかなかったん?」
「下の毛の件も感度の件も知ってたけど、言わなかっただけだよ…」
「えっ!?ゆかちゃんも知ってたん?」
あ〜ちゃんは真っ赤になり、ふらふらしている。
頭の中はカオス状態だろう。
顔を赤らめるあ〜ちゃんと鼻の下をだらしなく伸ばすあ〜ちゃん。
この二人のあ〜ちゃんの光景はシュールだ。
「つ、次の流星群はいつ来るのか調べてやる!」
あ〜ちゃんはバッグからケータイを取り出し、ウェブブラウザを起動させた。
両手でボタンをカタカタと高速で弄る。
目的のページが見つかったのか「あった!」と彼女は叫ぶが、画面に映った文字を見てそのまま固まった。
硬直した体からケータイが滑り落ちる。
かしゆかはあ〜ちゃんのケータイを拾い上げ、画面を見つめる。
彼女の表情もまた一変した。
不思議に感じたのっちがかしゆかに尋ねる。
「どうしたん二人とも?なにがあったん?」
かしゆかは震えながらケータイの画面を見たまま、のっちに答えた。
「次の流星群が来るのは…35年後だって…」
完。
※ちなみに実際の日本では、ペルセウス座流星群が毎年8月ごろにに観測できます。
最終更新:2010年01月19日 19:44