◆N-side◆
今日のちゃあぽん、様子が変かも。ケーキ食べてる間もソワソワしてるってゆーか、落ち着きがない。
「ちゃあぽん、そろそろ行かんと…」
「あ、うん」
あ〜ちゃんがそう言うと、ちゃあぽんは頷いて上着を着た。
「ちゃあぽんお出かけ?」
「うん、友達の家に泊まりに行くの」
まさかの好機到来!て事は、今夜はあ〜ちゃんと二人きり…ヤバい、ヨダレが。
「…今、やらしいこと考えたじゃろ?」
「ふえ?いやいやいや、考えてないから!何言ってんのちゃあぽん!」
あはは、と笑って誤魔化そうとするのっちを、ジトッと見るちゃあぽん。う…なんでバレたんだろ。しかも、あ〜ちゃんみたいな言い方だったから余計ドキッとした。
「お姉ちゃんに変な事したら許さんよ」
「は、はいっ」
ちゃあぽん…なんか今日恐い…。あ〜ちゃんに似てきた?
「じゃ、行ってくるね」
少し大きめの鞄を抱えて、ちゃあぽんは玄関を飛び出した。
「いってらっしゃーい」
あ〜ちゃんと二人でお見送り。元気で可愛いなーちゃあぽん。
「お姉ちゃん!何かあったら電話してね!」
そう叫ぶちゃあぽん。何かって…何?のっち?
◆C-side◆
ついにこの時がやってきた。邪魔者は誰もいない。のっちと二人きりだ。
時計を見ると、もう8時。お姉ちゃん、友達の家着いたかな?
「あ〜ちゃん、お風呂入った?」
ソファでテレビを見ながらくつろいでいると、のっちが聞いてきた。
「まだだよ、のっちは?」
「のっちもまだ。後で借りて良い?」
「うん良いよ」
ありがと、と微笑むのっち。きゃー胸キュン。そんなのっちに、少し大胆に出てみようかな。
「一緒に入ろうよ」
「はぁーいー!?」
のっちは真っ赤になって飛び上がった。驚き過ぎ。そんなにビックリする事?前にお姉ちゃんと一緒に入ってたじゃん。
「えっと…そ、それは…」
のっちがゴニョゴニョ何かを言っている。全く聞こえない。
「あ〜ちゃんが良いなら…良い…けど」
「じゃあ決まりじゃね」
あたしは鼻歌を歌いながらお風呂に向かった。早くお風呂沸かさなきゃ。のっちとお風呂…夢みたい。
◆
しばらくすると、お風呂が沸いたみたい。のっちはずっと顔真っ赤にしてソワソワしてた。
「のっち、お風呂沸いたよ」
「ははははいっ!」
のっち、声裏返り過ぎ。
◆N-side◆
なんという事でしょう!あ〜ちゃんとお風呂!これは天変地異の前触れか何かですか!
のっちの心臓、バックバク。あ〜ちゃん、大胆過ぎるよ…。
「お風呂沸いたよー」
来た来た来た来たーっ!!思わず立ち上がる。それを見て小さく笑うあ〜ちゃん。一瞬、天使に見えた。
◆
着替えとかの準備をしてると、あ〜ちゃんは「先お風呂入ってるね」と言ってお風呂に向かった。今すぐ行くよハニー!裸で待っててね!
荷物を持って脱衣所へ。のっちの興奮は最高潮。扉の向こうは楽園だ。のっちは急いで服を脱ぐ。
すると、廊下の方からバタバタと音がした。誰もいないハズなのに。不思議に思って下着姿のまま廊下を覗いた。ちゃあぽんだった。
「どうしたの?」
「ちょっと忘れ物」
そう言って笑顔で鍵を見せてくれた。なるほど、鍵を取りに戻って来たんだね。
「今からお風呂?」
「あ、うん…借りるね」
「ゆっくり温まってね」
微笑むちゃあぽん。なんか…妙に可愛くてドキッとした。バカバカ!恋人の妹にときめくなんて、のっちどうかしてるよ。
「ちゃあぽ…お姉ちゃんは?」
あ〜ちゃんなら…。目が自然と浴室と言う名の楽園に。
あのね、今から君のお姉ちゃんとお風呂に入るの。洗いっことかしたりして。あ〜ちゃんのあんな所やこんな所を、のっちが…。
「鼻血出てるよ」
「?あ、ほんまじゃ」
ちゃあぽんに言われて鼻の下に触れると、指先に血が付いた。エッチな事考えたからだ。
「で、お姉ちゃんは?」
尋ねるちゃあぽん。本当の事は言わないでおこう。なんか今日のちゃあぽん恐いし。「お姉ちゃんに変な事したら許さん」とか言ってたし。
「あ〜ちゃんなら、お部屋にいるんじゃない?」
「…ふーん」
いまいち信用してない表情。ま、嘘だよ。あ〜ちゃんならお風呂だよ。
すると、お風呂場から鼻歌が。ま、マズい!バレる…!
「……のっち」
「ひゃいっ!」
ちゃあぽんの気迫に、思わず声が裏返る。凄い迫力だ。怒った時のあ〜ちゃんみたい。
「お姉ちゃんのお風呂に…突入する気だったの…?」
まぁこの状況からして、そう見えるね。けど違う。ムラムラして突入ではなくて、あ〜ちゃんから誘われたんだ。
「ちっ違うよ、これには深い訳が」
「のっちのアホー!」
ちゃあぽんの右ストレートが綺麗に頬に入った。あれ…なんでのっち、ちゃあぽんに殴られてるの…?
◆2-3:End◆
最終更新:2008年10月12日 18:32