Side A
6月に入ったある日…
これから、アルバムのPRで忙しくなる、そんな最中
予想もしていなかった事態に遭遇した
二週続けて、二人が週刊誌で熱愛報道された…
書かれていることが、すべて真実でないことは知っているけど
だからこそ、その話を聞いたとき、一番に二人のことが心配だった
きっと、ファンの間でよくない反応が起るのは目に見えている
裏切られたとか、そうゆう風に感じるファンだっているはず
自分もアイドル好きだから、そう思う気持ちも解らなくはない
とにかく、三人で話をしなくちゃ…
ゆかちゃんとのっちも、そう思ってたみたいで、帰りに三人で集まることにした
「あの人が、ゆかちゃんの好きな人なん?」
「違うんよ…。あの人は、色々カメラのコト教えて貰ってて、それで何回かご飯食べに行ってるんよ」
「そっか、そうなんじゃ」
ゆかちゃんが言うんだから、きっとそうなんだろう
やっぱり、記事なんてあてにならない
じゃあ、のっちは?
異性を泊めるってコトは、やっぱり…そうなんだよね?
「のっちのは…結構前の写真みたいだったね」
「ぅん、格好が今の時期じゃないから…」
「今も続いとるん?」
「今はもう、そういうんじゃないよ」
今は…
てことは、前は、そうだったんだ…
ぎゅぅって、胸が苦しかった
まだどこかにある、のっちへの想いが反応したのかも…
「それでも、今大事な時にごめん」
「ごめんなさぃ」
二人が謝る
「ええんよ。起きたことをアレコレ言うても、それが無しになる訳じゃないし。これからが大事じゃけぇ。それに、色々言われて大変なのは二人じゃろ?」
「そうかもしれんけど…」
「あ〜ちゃんは自分のことみたいに受け取ってくれとるけぇ。それに、一番にPerfumeのこと考えとるの、きっとあ〜ちゃんじゃもん。」
「だから、あ〜ちゃんが一番辛いんじゃないかって…」
「あと…なんか、あ〜ちゃんに、変なとばっちりしちゃったみたいだし…」
確かに、あたしだけが載らなかった事で、変な憶測が出回っていたのも事実
そう思われるのが、ちょっと哀しかったけど
「もぅ、あたしのことなんか気にせんで良いけぇwそういうのも、ある程度は覚悟してたつもりだしw」
これ以上の心配はさせたくない。だから、二人を安心させたくてあたしは笑う
二人は顔を見合わせてから
「あ〜ちゃんがそう言ってくれるなら、ウジウジ考えるのは止めるよ」
「うん、それがええよ。今は目の前の目標を見失っちゃいけん」
「うん」
「一生懸命、踏ん張る時よぉ」
「うん、そうじゃねw」
二人も笑ってくれて
がんばっていけるって、そう思った
そう…思ったのに…
だけど、予想以上に酷かったのはネット上での反応
あまりにも酷くて、吐き気を感じるほどだった
自分たちの立場を考えれば、こういう風に扱われるのは仕方のないことなのかもしれないけれど…
事務所からは、記事について、あえてこちらから触れる必要はないと言われていた
でも、三人とも何かしらの反応はしたかった
撮られてしまったコトにどうこうというよりも…それはただの言い訳にしかならないと思うから、それより今回の記事を見てあたしたちを心配してくれて、励ましや応援のメッセージを送ってくださった方たちへの感謝を伝えたかった
だから、色んな方にお願いして、やっとオフィシャルサイトの方に、ファンの方たちへのメッセージを載せて貰うことができた
それで、少しは自分たちの責任を果たせたけれど、あたしの中に芽生えた不安は消えなかった
メッセージを載せたけれど、ファンの人が実際それを読んでくれているのかさえ判らない
読んでくれたとしても、納得してくれるんだろうか?
失った信用を取り戻すことほど、大変なものはない
もう…
戻らないかもしれない…
その結果が出るのは
きっとアルバムの発売日
—つづく—
最終更新:2010年02月06日 19:32