「……ん、…8時」
枕元に置いた携帯のアラームが何度止めても鳴り響くから仕方なく起きた。
あ〜切っとくの忘れてた…今日授業ないのにな。眠い…二度寝しよ。
お布団を顔が隠れるくらい被ってまた眠りに落ちようとしたら、しっかり止めたはずなのにまたうるさいアラーム音が鳴り響いた。
ゆかの携帯の横にもう一つ…のっちのだ。そうだ、昨日のっちお泊まりしたんだった。
その証拠にゆかの横にはアラームなんか全く聞こえていない様子でぐーすか眠るのっちがいた。
ゆかは昨日のっちと…いやなんもしてないし。一緒に寝ただけだし。
それより、すごい鳴ってるけどのっち授業あんのかな?起こした方がいいよね絶対。
「のっちー朝だよ起きて?」
−−−反応なし、っと。
言葉をかけたくらいじゃ起きないよねこの子は。
だから今度はほっぺたをペチペチ叩いてみる。反応はない。
…と思いきや、ん〜とか言いながらもぞもぞ動いた!
かなりの好感触に気をよくしたゆかはひたすらほっぺをペシペシする。
「のっちー朝だってばー」
「ん〜」
「起きてー授業あるんじゃないのー?」
「ん…んあ?授業?」
あ、しゃべった。
「アラームなっとったよ?何限から?」
「…授業…授業………ない…」
「ちょ、起きなよ。ホンマにないの?授業。」
「…ない…眠い…」
絶対眠いだけだろこいつ!
…あ〜もういいや。
めんどくさいっゆかも寝る!
またのっちに背を向けてお布団に潜り込んだ。
気持ちいい暖かさに包まれてまたすぐに眠気が…。
……ん?
気付くと後ろから手を回されてて、のっちに包みこまれていた。軽く昨夜がフラッシュバック…いやいや、したところでなんですか?
てかのっち何これ。寝ぼけてんの?こんな軽々と抱きしめられてるようなゆかじゃないよ?
ゆかはもがもがもがいてのっちの無駄に長い腕を払いのけた。
……よし、これで安眠でき、る、訳もなく。のっちの腕はまたゆかに伸びてきた。
「ちょっとのっち!離れんさい!」
「………」
払いのけつつ叱ってみても、返事はない。ただの屍のようだ。それどころかその屍はまたゆかに手を伸ばす…はぁ、もういいや。暖かいし。寝よ。
次に目が覚めたのはお昼前で、ゆかはまだのっちの腕の中で。ヨダレたらして寝てるのっちをたたき起こす。
「もうお昼だよー、起きろー!」
「ん…ん?…お昼?あれ?アラーム、」
「鳴ってた。起こしたのに起きなかったよ?やっぱ授業あるの?」
「ある…やっべー出席足りなさすぎてやっべー!…まあいっか。寝る」
「ちょっとー、ゆかもうすぐバイト行かなきゃだからもう起きてよ。そんで離せ!」
いつまでもゆかの腰に回されてる腕を払いのけてベッドから出た。
のっちは依然として寝たままの状態…なんぼ寝たら気がすむんだか…。
つづく
最終更新:2010年02月06日 19:36