Side A
1年ぶりののっちとのキス
一度触れてしまえば、想いはあっという間にいっぱいになる
唇が離れると、潤んだ大きな瞳
「あ〜ちゃんのこと、抱きたぃ」
「ぅん、ええよ」
そう答えると、泣きそうな顔で笑うのっち
「もぅ、泣かんでよw」
「泣いとらんよ、、嬉しいだけ」
ぎゅっと抱きしめてきて、そっと囁くのっち
「ベット行こ?」
「うん、行くぅ」
なかなか動かないのっちを促す
ようやくベットへと移動すると
白くて、黄色い王冠を付けた、大きなわんこのぬいぐるみ
あwこれ
「ゆかちゃんのプレゼントじゃ」
ベットに乗ってぎゅって抱きしめる
ゆかちゃんが、のっちの誕生日プレゼントにあげたわんこ
「一緒に寝とるん?」
「…ぅん。一人寂しいけぇ」
恥しいのか、頭を掻きながら視線を逸らしてる
なんか可愛いw
「ちっこいのは?」
「アレは旅行用じゃけぇ、ゴロゴロん中」
「なるほどw」
「…それより!」
あたしがクスクス笑ってると、バッとあたしからわんこを奪い取ってキスしてきた
「今日は、あ〜ちゃんじゃなきゃヤダ…」
「…うん」
もう一度キスされて、ベットに押し倒される
何度もキスを繰り返しながら、器用に服を脱がされて、同じように自分の服も脱いでいくのっち
すぐにお互いの肌を感じる格好になる
「相変わらずキレイじゃね…てか、前より大人っぽい感じ…」
間近でそんなこと言われたら、ちょっと恥しいけど、ちょっと嬉しい
「そりゃ、この1年で二十歳迎えたもん」
「あ、そっか。じゃあ…」
「ん…」
チロッとあたしの鼻の先を舐めて
「大人なあ〜ちゃんを、隅々までしっかり味あわんと」
ニヤッと笑うのっち
カァーッと顔が熱くなるあたし
思わず体を横に向けると、のっちにぐっとうつ伏せにさせられて
「の、のっち、、」
「まずは、うなじからね…」
「んぅっ」
焦るあたしを余所に、髪の毛を掻き分けて、のっちの熱い舌が触れてくる
そこから耳の裏
背筋に指を上下に沿わせながら、舌は肩から背中に移って健康骨
指の後を追いながら、背筋を滑っていく
「あ〜ちゃん鳥肌…」
あたしの顔を覗き込んで言ってくる
「っ、だって…」
「感じてる?」
「…ん」
「なら、良かったぁ」
嬉しそうに笑ったかと思ったら、今度はおしり
片手で撫でながら、舐めてくる
エッチはしてたけど、こんな風にされるのは初めてで…
は、恥しいよぅw
ベットのシーツを握り締めて、恥しさを堪える
腿の裏、膝の裏、ふくらはぎまで、どんどん舌は下っていく
時々声が漏れる、しかも興奮してきてる自分がなんだかね…
足の裏までくるとか思った感触はなくて
「あ〜ちゃん、仰向けんなって?」
のっちの声が耳をくすぐる
言われるまま、体を反転させてのっちの方へ体の正面を向けると
すぐにのっちがキスを落としてくる
「あ〜ちゃん、前より感度上がっとる?」
「分か、らん…けど多分、久しぶりじゃけぇ」
「あー、なるほど…」
やばいよ…ただ舐められただけなのに、かなり濡れてる
「前も…舐めるね」
「ホンマに?」
それ、マズイよ…
「うん、、てか、コッチがメイン?」
「…分かっ、た」
マズイのにしっかり了解したあたしは、きっとのっちを欲してるんだ
のっちは言葉通り、あたしの全身に余すことなく舌を這わせてくる
指先もさっきこなかった足の先まで、思っていたより感じてしまって、もうホント、あたしの体やばい…
「んぁ、ゃ…」
特に胸は舐める以外に、噛んでくるから、それだけで軽くイッてしまいそうになる
なのに、のっちの指は、今一番触れてほしくない所へ触れた
「大人のあ〜ちゃんはぐちゃぐちゃじゃね?」
「っ、、のっちの、せいじゃろぅ」
意地悪そうに言うのっちに、精一杯の反撃
そんなあたしの顔を近づけてきて
「だったら、あ〜ちゃんも悪い」
「なn!」
あたしの中にのっちが入ってきて、きゅっと目を閉じる
「魅力的な大人んなったあ〜ちゃんが悪い」
「んっ、、あっ、ん」
「そんな顔するあ〜ちゃんが悪い…」
のっちは的確にあたしの感じる場所を刺激してきた
ちゃんと、憶えててくれたんだ…
こんなのが嬉しいなんて、やっぱりどうかしてる…
「けど、一番悪いんは…」
もう、どっちでもいいよ。のっち
「の、っち…」
言葉に出来ない代わりに、のっちの顔を引き寄せてキスする
でも、唇が離れると、のっちはまだ続ける
「そんなあ〜ちゃんを好きんなった、あたしじゃね…」
また眉を垂らして…
もぅ…なんでこんなに、好きなんだろ?困っちゃうよ…
思考は案外冷静だけど、体はそろそろ限界
だから、のっちをもっと感じたくて、思考を手放すと
自然とのっちにしがみ付く形になって、何度ものっちの名前を呼んだ
必然的に耳元にきたのっちの口が、呟く
あの日…
一夜限りの恋人としてくれた、その言葉を
「…愛しとるよ」
また聞ける日が来ると思ってなかったから
耳から入ったのっちの愛してるが、胸の奥に落ちて弾ける
「はぁ、、はぁ、、っあたしも」
愛してるよ…
「一回じゃ、足りん…」
ねぇ、もっと…
「もっと…シて良い?」
愛してるって…
「…ぅん」
聞きたいよ
—つづく—
最終更新:2010年02月06日 20:16