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「ん〜……疲れた」

せわしなく動かしていたシャーペンをぽいっとほりだして、あ〜ちゃんは大きな伸びをした。
勉強始めてからかれこれ1時間半…よく集中力もつなーと関心する。
のっちは最初の20分で限界がきて、今まで教科書を流し読みしてただけだと言うのに。

「のっちも疲れたー!」

あ〜ちゃんの真似をしてぐんっと伸びをする。あ〜ちゃんは立ち上がってこった体をあちこち伸ばしてほぐしてる。
そのうえ腰を捩りながらきょろきょろしてのっちの部屋を観察してる。やだーん恥ずかしい!…変な物置いてないよな?

「あ!」
「え!?」

突然ある一点を見つめて、あ〜ちゃんが大きな声を出した。ドキリ!と心臓を震わせてそっちを見る。何々!まさか、

「ゆかちゃんじゃ〜」
「ゆかちゃん?」

…なんだ写真か。ほーっよかった。まさかあんな物やこんな物が見つかっちゃったんかと思ったー。
ほっと胸を撫で下ろして、何やら興味深気に見つめてるあ〜ちゃんの横にいく。コルクボードにいっぱい貼られた写真。小さい頃から今現在まで、色んなゆかちゃんとのっちで埋めつくされてる。

「何これ小さ〜い!2人ともかわいい!」
「かわいいっしょ!これ3歳くらい」
「あ、こっちは小学生?」
「うん、んでこっちは中学だよ〜。見て、あ〜ちゃんもいるから」
「あ、ホンマじゃ!」

運動会の時とか修学旅行とか文化祭とかいっぱい撮ったもんね、写真。あ、隠し撮りじゃないよ?ちゃんとカメラ目線いただいておりますよ?

「楽しかったねー。いっぱい!」

写真見て思い出したのか、あ〜ちゃんは本当に楽しそうに笑ってのっちを見た。
うん楽しかった!いっぱいいっぱい想い出作れたもんね、いっぱいいっぱい笑ったもんね。
あ〜ちゃんはまたぐぐっと背筋を伸ばすと、教科書の前に戻っていった。

「休憩おわり〜」
「えー!」

ついおっきな声が出た。そんなのっちにはお構いなしに、あ〜ちゃんはさっきほっぽったシャーペンを手にもつ。…まずい!このままではまずい!なんとかせねばー!

「あ、あ〜ちゃん!」
「何〜?」

のっちの方を見もしないで指で教科書をなぞりながらあ〜ちゃんはまたすっかりお勉強モードへ突入しだした。
どうしよう…もう時間ないよ、このままじゃ今日の目的が果たせないまま不甲斐なさだけが残っちゃう!なんか、なんかないかなー何か…なんか…

「えっと、…あ!アルバム見ん?」
「えっ!見たい見たい!」


ひゃい!食いついた!


つづく






最終更新:2010年02月06日 20:33