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のっちの太ももの上で遊んでいた指が止まった。のっちはあ〜ちゃんの言葉をまつ。
言ってよあ〜ちゃん。濁さないでよ。のっち、鈍感じゃないよ?自分が好かれてることくらい分かるよ?知ってるよ?知ってるけど知らないふりだってできるんだよ?

「…え〜」

コテっと首を傾けて照れたように笑うあ〜ちゃん。太ももの上の指はまた動き出してのっちの心もくすぐってくる。

「ねぇ、あ〜ちゃん」
「ふふっ、え〜?」
「誰なん?」
「ん〜、…ふふ。」
「笑ってないでさ〜」

目が合うと笑って顔をふせては微笑んで、のっちの横にいるあ〜ちゃんはめちゃくちゃにかわいい。
あ〜、のっちずるいのかな?もっと見たくなっちゃう。

「誰?」
「ん〜?」
「教えてよ」
「…わからん?」

あ〜ちゃんはのっちの肩に頭を乗せた。ただでさえ近い距離がさらに縮まった気がして少し息が止まる。髪の毛、いい香りがする。

「わからん」
「…誰だと思う?」

頭をあげたあ〜ちゃんの目に映るのっちは、なんだこれ、マヌケな顔してる。誰だと思う?とか、あ〜ちゃんもずるいなぁ。なんも言えないよ。

「……」
「ねぇ、誰だと思う?」

答えられないで固まったのっちを見てまたふふって笑って、あ〜ちゃんはずるいんだ。絶対の絶対の絶対にのっちなのに。そんなことのっちの口から言えるわけないじゃん。
そうやってのっちの手を握ってのっちの体温をあげてのっちの心臓をわし掴みにしてその上まだのっちの口から言わせようとするの?ずるい。

「…誰だったら嬉しい?」

ずるい

「…のっち」

つづく





最終更新:2010年02月06日 20:35