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Side N
ゆかちゃんに何度あ〜ちゃんの話をしても、もうあの時のような揺らぎは見せてくれなかった
なんだか空しくて寂しかった…

「どうしたん?」

ただ寂しくて、何をするでもなく
ただずっと、座った状態で、あ〜ちゃんを後ろから抱きしめていたから、あ〜ちゃんが聞いてくる
だから、おもむろに聞いてみたくなった

「あのさ、、」
「ぅん?」
「…あ〜ちゃんは、あたしがゆかちゃんと付き合ってた時、どんな気持ちだったん?」

唐突な質問に、少しビックリしながら苦笑いのあ〜ちゃん

「全然気にならんかった…て言えばウソんなるけど…」
「だよね…」
「でも、のっちが好きな人と一緒にいて、楽しそうにしとるの見るの、それがえらい嬉しかったけぇ。相手が自分じゃなくてもそれで良いって思えたんよ」
ふふwって笑いながら、少し上を見上げてそう言うあ〜ちゃん

「なんで、、のっちなの?」
なんで、ゆかちゃんなんだろ?
「wなんでじゃろね?」
ホント、なんでだろうね?

「よぅ分からんけど。ただ、幸せでいてくれたら、それがあたしの一番の幸せなんだって、そう思った相手が、たまたまのっちだったんよ」

好きな人の幸せ…か
ゆかちゃんと一緒なんだ

だったらあたしは?
…あたしだって、ゆかちゃんが幸せでいてくれたらって、そう思う

ゆかちゃんの幸せは、、あ〜ちゃん

それなら、ゆかちゃんのために
あたしに出来ることは…

「じゃけぇ、好きになってくれんでもええんよ。のっちの苦しみが減るんなら、あたしがキズついても構わん。そのキズに痛みなんてないけぇ。」
「そんなことないじゃろ?」
痛くないはずないでしょ?

「だって、のっちの苦しみが減るんだもん、嬉しいじゃろw」


まったく…この子の想いは、どこまで大きくて、深いんだろう
太陽みたいなその笑顔は、今のあたしには眩しすぎる

なんで、、あ〜ちゃんが好きな相手は、ゆかちゃんじゃなかったんだろう?
もしそうだったら、あ〜ちゃんもゆかちゃんも幸せなのにね…



ねぇ、ゆかちゃん…
あたしに出来ることは…
なんなんだろう?

この日、初めてゆかちゃんのために、あ〜ちゃんを抱いた
動揺させるためじゃなくて
あなたのために…

いつか
あ〜ちゃんを好きになる日が、くるのかな…?


—つづく—






最終更新:2010年02月19日 19:52