「こんにちは」

もう1度逢いたいなぁ、、、なんて思っていたら
意外とあっさり逢えちゃって、驚いた。

でも、実際は
のっちもゆかちゃんも
もう1度会いたいなぁって思って
あれから、何度か、あの公園に足を運んでたんだよね。

そのことに気付いて、笑いあうのは、
これから少し後のことになるんだけど。。。


「こんにちは」
「また、サボり?」
「いやいや、今日は、お昼過ぎには終わったから」
「そなんだ」
「そっちは、また仕事?」
「んーん、今日はお休み」
「そっか」

「名前、聞いてなかったよね?」
「あ、そっか。えっと、ゆかです」
「ゆか、ちゃん?でいいかな?」
「うん、いいよ」
「あたしは、のっち」
「のっち?」
「そう、のっち」

『よろしく』

どちらからともなく、差し出された、手と手。

初めて握り締めた彼女の手は
細くて、ちょっぴりひんやりした。
でも、心臓はなんだかどきどきして
なんか、あったかい気分になれたんだ。


それから、時間を見つけては
この公園で会った。

なにをするわけじゃない。
何気ない話をして、笑いあう。
時に、あきれられたり…
なにも、話もせず
ただ、1番星が輝くのを眺めたり。


なんなんだろね?
わかんないよ、いまだに。
なにが?って聞かれても。

たださ
愛しいなぁって。

一緒にいる時間が
たまらなく、愛しかったんだ。

こんなにもね
誰かといる空間が居心地いいと感じるなんて。
それまでの、のっちには想像できなかったよ。

夜眠る時に、明日が楽しみになる日がくるなんて
朝起きた時に、今日もがんばろうて思える日がくるなんて
もうすぐ会えると思うと、待つことさえ楽しく思えるなんて
別れてすぐ、あぁ、早く会いたい!とセツナクなるなんて


なにもかも
ゆかちゃんに会うまで
のっちには、想像すらできなかったんだよ。


大袈裟なんかじゃない
生きる意味を与えてくれたのは
いつだって、キミだったんだ。






最終更新:2010年02月19日 20:05