Side N
あ〜ちゃんに好きと言った日から、二人とも『好き』と言葉にするよういなっていた
でも、あたしが言うと、時々困ったような、泣きそうな顔をする

「どうしたん?」
「ぅん?」
「なんか、泣きそうな顔しとるけぇ、、」
二人ベットの中で、ちょっと心配になって聞いてみた

「あぁ、、なんか、幸せじゃなー思ぅて…」
なんだ、幸せだからかw

「じゃけぇ、のっちがずっと『大丈夫』んならなきゃ良いなぁ…とか、ズルイこと思っちゃってwごめんね?」

あれ?なんかちょっと違くない?
あ〜ちゃんは、まだあたしがゆかちゃんの事で一緒に居ると思ってる?

そうだ、、元々そういう関係だった
あたしの心を守る為に、あ〜ちゃんが側にいてくれてるんだ
何度『好き』と伝えても、今の二人は恋人じゃない

あたしの本心は、まだあ〜ちゃんに伝わっていない

伝えるには
このままじゃいられない
この関係を壊さなきゃ

だけど、今は…

「ズルくても良いよ」
「ぇ?」
「一緒にいようよ」
「…それ、ホンマに言っとるん?」
「好き、だもん」

触れ合う肌の面積が多くなるように、ぎゅっと抱きしめる

「…やっぱり、のっちの方がズルイ、よ」
あたしの胸元に、唇を寄せて呟くあ〜ちゃん
きっとまた、困った表情してる
「そうじゃね…ズルくて、ごめん」
「ふふwこれでおあいこじゃね」

おあいこ、、じゃない
きっと、あたしの方がズルイんだよ

だって
今は一瞬でも…

「あ〜ちゃん、、」
「ん?」
「もっかい、する?」
「のっちが、シたいなら…」
「じゃあ、する…」

手放したくないって思うから


—つづく—








最終更新:2010年04月05日 20:58