1日目 PART2

不思議なおばちゃんを助けてからすぐに会場に向かうと、開演10分前に着いた。

「おばちゃんを助けたからチョット遅くなっちゃったな〜」

急いで会場に入ると

「スゴい、、、」

会場の中はライブ前独特の興奮した雰囲気に包まれていた。

「あっ、早く自分の番号の場所探さなきゃ!!」

急いで自分の番号の場所を見つけると、周りが暗くなってライブが始まった。







「〜♪〜♪」
ライブは最初から最後までスッゴい楽しかった♪

ライブ前よりもテンション高めに歩いていると、家の近くのコンビニまで来ていた。

「お腹空いたしのども渇いてきたから、何か買って帰ろうかな」

たしかズボンのポケットに小銭が入ってたはず。ん??
ポケットに何か入っている。
紙??
よく見るとその紙には[願いを1つだけ書くと願いが叶います。]と書かれていた。

(嘘っぽいな〜、誰かのイタズラ?)

紙を見ながらコンビニに向かって歩いていると、コンビニの方から声がした。
近づくにつれてその声の内容が聞こえてきた。

「離して!!あんたなんか嫌いじゃけぇ!!」
「意味分かんねえよ!!俺のどこがダメなんだよ!?!?」
「そうゆうところが嫌いなんよ!!!」

紙を上着のポケットにしまい、声のする方をよく見て見ると、入り口でカップルらしき2人組がケンカをしていた。

(迷惑だなぁ〜どっか行かないかなぁ??)

なんて思いながら居なくなるのを待っていると、
状況はどんどん悪くなったらしく男が女の子を殴りそうな雰囲気だった。

(これはヤバいなぁ)

「ちょっとお兄さん、この子嫌がってますよ。やめてあげたらどうです?」

女の子と男の間に入って男の方に止めるように言ってみる。

「ハァ!?!?お前には関係ないだろ」

「関係ないですけど迷惑なんです。警察呼びますよ?」

「ッ!!もうお前なんか知らねえよ!!!」

男は警察という言葉にビビったのかあっさりといなくなった。

(今日はよく人を助ける日だなぁ)

「あのッ!!ありがとうございます」

ふと後ろから声がした。

「いえいえ、お礼なんて別に……」

振り向くと、天使みたいな子が目の前にいた。





(かっ可愛い////)

目の前の女の子に見とれていると、

「どうかしましたか?」

「あっ、」
(やべっ見とれてた!!)

「何でもないです!!!これからは気をつけて下しゃい!!じゃあ!!!」

なぜか焦ってしまい、コンビニで何も買わずに急いで帰って来てしまった。

家に着き部屋着に替えようとすると上着のポケットからさっきの紙が落ちてきた。

(そういえばこの紙どうしよう?願いかぁ〜)

願いですぐに浮かんできたのは、コンビニで会ったあの子のことだった。

(あの子にもう一度会いたいな)

「よし!!どうせイタズラなんだし、会えるか分かんない子のことを考えるよりも書いてスッキリしよう。」

落ちている紙を拾って、紙に[コンビニで会ったあの子ともう一度会えますように]と書いた。
書き終わると急に眠気が襲ってきて、そのまま眠ってしまった。


......to be continue






最終更新:2010年04月05日 21:59