アットウィキロゴ
久々のデートは、とても楽しかった。
食料品、日用雑貨はもちろん
お互い気になっていたCDや、
買い替えようかって話していた、ベッドカバー。

ゆかちゃんのお気に入りのアイス屋さんで
時間が過ぎるのを忘れて、お話したり。。。


自分でも不思議なくらい
ゆかちゃんといることが、飽きない。
こんなにずっと一緒にいれば、一人でいたい時間もあっていいはずなのに
もっともっと、一緒にいたいと望んでしまう。


「やっぱり、のっちといると楽しいね」
帰り道、彼女が呟いた言葉。
同じように、同じくらい想ってくれてるんだろな、なんて思って
たまらく、幸せだった。


こんな時間が、ずっと続けばなぁ。。。



なのに、あの日から
ゆかちゃんの調子が、あまりよろしくない。
ベッドで、臥せっている時間が多くなった。


すー、、すー、、、

規則正しい、可愛らしい寝息。
そっと、前髪を撫でる。

んっ、、、

「・・・おはよ、、、のっち」
「おはよ、ゆかちゃん」
「ごめん、今朝も、ご飯作れなかった…」
「んーん、そんなのいいよ。てか、調子どう?」
「うん、大丈夫だよ?」
そう言いながら、微笑んでくれた。
でもそれは、大好きなそれとは、少し違って
なんだか、とても、せつなくて。

「のっち?」
「ん?」
「急がなきゃ、、、もう、時間じゃないの?」
いつまで経っても、ベッドのそばを離れないあたしを促す。
「うん、、そだね」
でも、、、まだ、、、

ふふっ、て笑ったかと思ったら
ぐっと上半身を起こして
ぎゅっと、のっちのこと抱きしめて
くしゃくしゃと、頭を撫でて
「どしたの?お仕事イヤイヤ病?」
茶化すように、聞いてくるキミ。
「んー・・・甘えたモード?離れたくないのかも」
情けないなぁ、、、でも、それが本心なんだから、仕方ない。
「ゆかも、、、離れたくない、、かも」
思いかけない言葉に、思わず顔を上げる。
彼女のまなざしは、いつも泣きそうになるくらいやさしい。
「お仕事、休む?」
まいったな、、、そんなふうに言われたら
「んーん、行ってくるよ」
そう答えるしかないじゃない?

「うん、いってらっしゃい。
 夜は、ちゃんとご飯作って待ってるね」
そう言って、口付けてくれた。
いつものように、のっちも、頬に口付けを。
「ありがと。でも、ムリしなくていいからね。
 いってきます」

もう一度、ぎゅっとして、仕事に出かけた。




『はなれたくない』か。
なんだか、二人の原点なような気がした。

“あの仕事”、、、引き受けよう、かな。
ゆかちゃんと暮らし始め、真面目に仕事するようになって
思いとはうらはらに、のっちのチカラは強くなっていた。
やっぱ、“血”っちゅーもんは、すごいよね。
関係ないからと、関わらずに過ごしていたのに・・・

できれば、やりたくはない、気の進まない仕事。
けど、短時間で、実入りもいい。
ゆかちゃんと過ごす時間は、今より増やせるだろう。


よしっ!



のっちの、最優先事項は、いつだってゆかちゃんで。
おかしいくらい、それは、とても自然なことで。


なのに、キミを想うことが
ただ、キミの命を奪っていたのだとしたら


なんて、カナシイことだろう。



なのに、キミは最期まで
最高の笑顔で、、、

まいっちゃうよね。


だから未だに


のっちには


そばにいることが、間違いだったのか

わかんないんだ。







最終更新:2010年04月05日 22:02