Side K
もっさんに、あ〜ちゃんは休めば大丈夫そうってことを伝えて
他にも少し話して、二人を残してきた部屋へと戻ってきた
のっちがしてたみたいに、こっそりドアを開けて中に入ると
そこには、あ〜ちゃんの右手を握っているのっちがいた
あ〜ちゃんは、寝てるんだろうか?

のっちの隣まで行くと、規則正しい呼吸が聞こえて、寝てるんだって分かった
で、のっちは優しい表情で、あ〜ちゃんを見つめてる

「あ〜ちゃん、寝たみたいじゃね?」
「あ、ゆかちゃんw戻ってたんじゃ?」
「うん…で、どうじゃった?」
「ん?うん、、もう、大丈夫、だってw」
あ〜ちゃんの方を見たまま、ちょっとだけ、寂しそうな笑い

「あ〜ちゃんの中で、あたしへの気持ち、ちゃんと整理できたみたい」
「ん…そっか。じゃあ、その手は?」
「あ、これ?へへw寝る前に、落ち着くから握ってくれる?って言われてw」
今度はニヤニヤ

なんだ、大丈夫そう
「私も、握ってええかなぁ?」
「あぁ、良いんじゃない?たぶん喜ぶと思うわw」
「そ?ほいじゃぁ、遠慮なく」

のっちの手に載せられている、あ〜ちゃんの手を真ん中にして、自分の掌を重ねる

そしたら、眠っているあ〜ちゃんの顔が、笑った気がした
寝てても分かるのかな?私たちの想い、届いてるのかな?


「かわぃ…」
「じゃね…」


あ〜ちゃんの寝顔を見つめてたら、自然と言葉が零れて
そのまましばらく、のっちと一緒に眺めていた




「のっち…」
「なん?」

「あ〜ちゃんこと、好き?」

「もちろん、好きじゃよ。誰にも譲りとぅないくらい、、好き」
「フフw私も、好き…。誰より、何より、、大切だって思う…」
「うん、、知っとる」

「じゃけぇ、手加減はせんよ?」
「ゆかちゃん、それって、、」
「宣戦布告?ってやつ?w」
「そっかw」

「でも、もしばらくは様子見かな」
「そうなん?」
「前にも言ったじゃろ?あ〜ちゃんの気持ちを甘く見ちゃいけんて。相当なのっちラブの持ち主じゃけぇw」
「そ、そんなこと、ないじゃろ?」

私の言葉に、ニヤケてしまうのを必死に我慢してるのっち
でも残念ながら、ニヤケてるんだよねぇ…
まぁ、今回は許してあげる

「一緒にあ〜ちゃんの幸せ、、守ろ?」
「、、うんw」

どれくらいのっちへの想いが残ってるのか、分からないけど
二人みたいに真っ直ぐ…
それぞれ、形は違うけど

私も、少しでも伝えられるようにするね?

Side N
ゆかちゃんからの宣戦布告
そろそろ本気?w
そしたら敵わないだろうなぁ…

うん、、
がんばるよ

でもどんな時も、ゆかちゃんの中にあるのは

あ〜ちゃんが幸せでいてくれること
あ〜ちゃんが笑ってくれること

それは
あたしたち二人の…

願い


—つづく—







最終更新:2010年04月05日 22:03