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その日は、この季節にはめずらしく
やわらかな、日、で。。。

「いい天気になってよかったね」

そう、キミは呟いた。


思い出の、公園で、ピクニック。

お弁当は二人でつくった。
のっちが作るよって言ったのに
ゆかも、って言ってきかなかった。


「やっぱ、ピクニックには少し寒いね」
キミは、広げたシートの上、ごろんと寝転がる。
「うん、でも、、ま、いい天気だから、いいじゃん?」
隣に寄りかかる。


昨日までの寒さが嘘のような、あったかさ。


「誕生日、おめでと」
「…ありがと」
「ちょっと、早いけど、ね」
「…ちょっぴり、、ね」

さらさらと、キミを大きな手が、のっちの頭を撫でる。

「ねぇ?」
「んー?」
「初めて会ったときのこと、覚えてる?」
「もちろん、覚えてるよ〜」

白いゆかちゃん。
今から思えば、ほんと、ただの一目惚れ。

「ゆかちゃんは?」
「んー・・・あんまり?」
「え、うそ!?」
「嘘だよw覚えてるに決まってる」

そう言って、くしゃくしゃと手を早める。
のっちは、なされるがまま。
あぁ、、、髪くしゃくしゃだなぁ、、、
でもいいや、きもちーから・・・

「ね、のっち?」
「んー?」
「運命って信じる?」
「運命?」
「うん、運命」
「信じるよ」

でなきゃ、この幸せを証明することができないもん。

「うん、、ゆかも、だよ」
再び、さらさらとやさしい動きにもどる手のひら。

「じゃあ、さ。神様、は?」
「神様?」
「うん、信じる?」
「んー・・・わかんない。ゆかちゃんは?」
「んー、どうだろ。いて欲しいとは思うけど、、、
「けど?」
「たぶん、いないよ」

ぴたっと、手のひらが止まった。



「どうしたの?」
そう言って、見上げると、そっと抱きすくめられた。


「…ゆかちゃん?」
「・・・」
そっと、目を閉じて、彼女の言葉を待つ。
「・・のっち?」
「んー?」
「大好き、だよ」
「うん・・・」
とん、、、頭のてっぺんに、唇が触れる感覚。
「愛してる、よ」
「うん」

のっちも、だよ?


「この公園、ね」
「うん」
「思い出の場所、なんだ」
「思い出?」
「うん。パパとママが初めて出逢ったのも、ここなんだって」
「へぇ」
「それと、ね」
「うん」
「ゆかが初めて、お仕事した場所」
「なにしたの?」
「お花を咲かせる仕事」
「そっか」


「ねぇ、のっち?」
「ん?」
「終わりがくるから、また始まるんだと思わない?」
「え、、、?」


見上げた彼女の漆黒の瞳は
初めて会ったときのあの真っ白な羽よりも、やわかい色をしていた。


「覚えておいて?」
「・・な、にを?」


「ここから、すべてはじまるんだって」



そう確かに、キミは言ったんだ。








最終更新:2010年04月05日 22:12