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ひとりになるのは、もうこりごり。
「愛情だよ、のっち。ゆかのこれは、愛情。」
「・・っ、、ゆかちん…」
「のっち、愛してる」


[022:lonely lonely lonely me]


こんな東京という大都会で、もう一人でいるのは嫌だよ。
のっちもゆかも弱いんだ。だったら二人でいればいいじゃない。
いつだって降りだした冷たい雨には慣れないし、真っ暗闇みたいな空は、ゆかを独りにする。
だったら…、だったら、のっちくらいそばにいてもいいじゃん。
のっちひとりくらい、ゆかのそばにいてもいいのに。


初めて好きを認めたのも、こんな雨の日だった。
認めた瞬間絶望して、望みはないと思ってた。
だけど、雨の日になると、のっちが淋しいんじゃないか?って、泣いてるんじゃないか?って、勝手に心配して。
でも結局ゆかには計り知れなくて、結局、のっち次第で天候ですらどうにでもなるし。
考えても考えても、のっちのことわかんなくて、つかめなくて、届かなくて。
痛いくらいの冷たい雨は、ゆかを切なくさせるだけだった。
でも、それでも、その冷たい温度ですら、のっちの闇には届かないんじゃないか?って不安で。
ゆかのこと、、、気にも止めてないんじゃないか、って不安で。
それでも傍にいてほしくて。雨でも何でも、のっちの傍にいたくて。
そんな想いも打ち砕かれて、のっちを手に入れることできなくて。
せめて、欲しがらないから、ゆかの気持ちだけでも受け取ってほしくて。
それなのに、わけわかんない大失恋にいつまでたっても振り回されて、終わった恋にのっちは泣いて。
馬鹿じゃないの。かっこわるいよ。そんなのやめてよ。


涙が小さな小さな雫になって、ゆかの頬を伝った。
かっこわるいのは、ゆかの方だ。
そんな人に、こんなにまで執着して、絶望と希望の間で何度も行き交って、ループしてるんだ。







ねぇ、のっち?
真っ暗闇みたいな空がゆかを独りにさせるから、そんな時は傍にいてほしいよ。
できることなら抱き締めてほしいよ。
のっちがいるなら、雨でもいいよ。闇でもいいよ。
怖くないんだ。のっちがいるなら。


ねぇ、のっち?
のっちだって、弱いくせに。
だったらゆかを頼ればいいよ。
ゆかはどこにも行かないから。
それでも不安になるのなら、ロープでもなんでも持ってきて、
ゆかを羽交い締めにすればいいよ。縛り付けていいよ。


「おねがい、、します。……おねがい、、おねがいだよ、のっち…」


本当はゆかだって弱いんだ。
のっちと会えないだけで、おかしくなりそうだった。
会ったら会ったで、もう気持ちがおさまらないんよ。
どうしたらいいの?
この気持ち、間違いじゃないよね。悪いことじゃ、ないよね。
なんとか言ってよ。のっち、のっち、のっち。


お願い。ひとりになんてしないから、
お願い。ひとりにしないで。






最終更新:2010年04月05日 22:28