◆N-side◆
あ〜ちゃんがちゃあぽんで、ちゃあぽんがあ〜ちゃん…つまりは体が入れ替わってたという事。これでモヤモヤが晴れた。ジグソーパズルが完成したみたいな気分だ。
様子が変だったのは、これが原因だったんだ。
「いつから入れ替わってたの?」
「…今朝」
「て事はずーっと騙されたの!?わーのっち痛い子」
姉妹二人して、のっちを騙すなんてヒド過ぎる。気付かなかったのっちものっちだけどさ。
だって普通体が入れ替わってるなんて思わないじゃん。そんな有り得ない事…。まぁ事実、一週間前はのっちとあ〜ちゃんが入れ替わってたけどね。
「ちゃあぽんとね、勝負してたの。アイスとお小遣い半分を賭けて」
「…のっちで遊ばないでよ」
そう言って拗ねるのっち。あ〜ちゃんはクスクス笑ってる。…ヘコむよ。
◆A-side◆
のっちには悪い事しちゃったな。隠し事をしてた事に違いは無いし。
「ごめんね、のっち」
「……」
「秘密にしててごめん、だけど気付いてくれるって信じてたよ」
だから、そんなに拗ねた顔しないで。のっちはあ〜ちゃんに誇れるだけの事はした。絶対に、あ〜ちゃんにとってそれは大きな事だから。
そう言うと、のっちは顔を赤くしてぶっきらぼうにありがとう、と呟いた。
「…のっち、自分の家帰る」
「え、ちゃあぽん一人にする気なん?」
「だって…ちゃあぽんに合わせる顔が無いよ…てかあんな事しちゃったんだもん、気まずい…」
そりゃそうか。あ〜ちゃんだと思って色々しちゃったんだもんね。ちゃあぽん恐かっただろうな。変態のっちのせいで、全く。
「だったらあ〜ちゃんも帰る」
「ちゃあぽんの友達は…?」
「明日学校で謝れば許してくれるじゃろ、優しい子達だったし」
そっかぁ、とのっちは大きく息を吐いた。まだ困ってるみたい。
「のっちも帰ろ」
そう言って手を差し出した。その手を見つめるのっちの眉はハの字。早く腹くくりんさい。
「ほら、早く」
「…うん」
のっちは頷き、あ〜ちゃんの手を取った。大丈夫、大丈夫だよ。何も心配いらないよ。あ〜ちゃんが着いてるからね。
「あ〜ちゃん、」
「なぁに?」
「大好きだよ」
「…バカ」
そう、これがあ〜ちゃんとのっちの絆なんだ。
他の人には理解出来ないかもしれない、ちゃあぽんにも…分からないかもしれないけど。
これが二人の絆だから。
◆2-8:End◆
最終更新:2008年10月12日 19:18