Side K
2008年、たくさんの夢が叶って
2009年、新たな目標に向かって動き出していた
あ〜ちゃんの気持ちも、大分落ち着いているみたい
でも、その反面、仕事のことで色々と思うところもあるみたいで、時々難しそうな顔をしている
「あ〜ちゃん、難しい顔してどうしたん?」
そう聞いてもきっと、ちゃんと答えてくれないだろうけど、、
「え、んーん?別に大した事ないけぇw」
「ホンマにぃ?」
「ホンマよぅ」
やっぱり…
けど、残念ながら
「あ〜ちゃんの大した事ないって、あんま信用できないんじゃけど」
「えー、ゆかちゃんヒドイよぅ」
「wだって、あ〜ちゃんて、知らんうちにいっぱい抱え込んどるんじゃもん」
「そ、そうかなぁ?」
「そうじゃよw…じゃけぇ、不安な事あったら、溜め込まんで言うてよ?私じゃ何も出来んかもしれんけど、言うだけで楽んなることもあるし…」
「うん、ありがとう」
まぁでも、いくらメンバーといっても、無理に聞いたりするのはちょっと違うと思うから、しつこく聞いたりはしない
だけど、ニコッと微笑んだあ〜ちゃんの顔を改めて見たら
「あ〜ちゃん、だいぶ痩せたね…」
私の両手は自然とあ〜ちゃんの頬へと伸びて、その柔らかな頬を撫でていた
忙しくなった頃に比べると、誰が見ても分かるくらいで…
今年に入ってからも、また細くなってる気がする
「ちょっと、心配…」
どこか、無理してない?
、、あ〜ちゃんの中ののっちは、今どこにいるの?
「あ〜ちゃん、今幸せ?」
のっちが側にいなくても、、大丈夫?
去年の上海でした同じ質問
大好きなのっちの側にいれて、すごく幸せな顔で答えてくれたんだよね
けど、今は、、
「幸せ、だと思う…」
もちろん、ウソではないんだろうけど
少し迷いのある答え
「そっか…」
「ゆかちゃん、は?」
「私?」
「ぅん」
これもまた、あの日と同じ
そして私の答えは、あ〜ちゃんの気持ちと連動してる
「ん〜…よぅ分からんw」
「ぇ?」
「なんかねー、最近元気なくって…」
「ゆかちゃんの、好きな人?」
「うん、そうw」
私の気持ちは、あの日と何も変わってないんだよ?
あ〜ちゃんの幸せが私の幸せだから
だから、、ね?
「なんか行き詰った時、あ〜ちゃんだったら、どうして欲しい?」
「あたしぃ?」
「うんw参考までに?」
「参考て…」
参考だなんて言葉で誤魔化して、本当に知りたいことを尋ねる
「いいからいいからw」
「ぅ、ぅ〜ん…そうじゃねぇ…」
「うんうん」
だってまだ、自分の本心をぶつける勇気なんてないから
「…頭、撫でてほしい、、かな…。ま、あたしの場合じゃけどね?へへw」
「なるほど…」
そういえば、あ〜ちゃん撫でられるの好きだって言ってたっけ…
「ん!よし、今度やってみよ」
「ぅえ?ホンマにぃ?」
「え?ダメ?」
「だって、いきなりそんな事して、ゆかちゃんが嫌われたら困るけぇ…」
私のこと心配してくれてるの?でも、相手はあ〜ちゃんだよ?
「嫌われるかなぁ?」
それに今度じゃなくて、今、、したいんだけど…?
「ゃ、分か、らんけど…」
ダメかなぁ?って思いで、あ〜ちゃんを見つめちゃってたもんだから、あ〜ちゃん困ったみたいで、視線を逸らされてしまって
その視線を追いかけるみたいに私の手は、あ〜ちゃんの柔らかな髪をリズム良く撫でていた
そしたら、さっきは困って離れたあ〜ちゃんの視線が、ビックリしてコッチに戻ってきたから
「嫌いんなった?」
もちろん、大丈夫だよね?って確認するみたいに、あ〜ちゃんの顔を覗き込む
「な、なるわけないじゃろ!」
私の言葉にちょっと顔を赤くして、慌てて答えてくれるのがちょっと可笑しくて、思わず小さく笑ってしまう
「ヒヒwなら良かった。きっと大丈夫じゃw」
「…ゆかちゃんが撫でる相手は、あたしじゃないじゃろ?」
私が笑っちゃったから、ちょっとむぅって表情で言ってくる
「ん?んー…まぁ、いいじゃんw参考にさせてもらうお礼ってことでw」
あ〜ちゃんで良いんだよ?
だって
私が好きな人は、あ〜ちゃんだもん
あ〜ちゃんの不安が少しでも柔らでくれるように、想いをたくさん込めて
あ〜ちゃんも止めてって言わないから、もう少しこのままでと思ってナデナデしてたら…
「わwあ〜ちゃんっ、何で泣きよるん??」
「へ?」
突然だけど、静かに流れたあ〜ちゃんの涙に慌てふためいて
咄嗟に、さっきみたいにあ〜ちゃんの両頬に手を当てて、その涙を拭っていた
「うわwごめんあ〜ちゃん、あんまり撫でてほしくなかった??」
もしかしてやっちゃった?どうしよ、、?
なんて困っていたら笑いながら「違うんよ」って言うあ〜ちゃん
私は、何が違うのか分からなくて、ただあ〜ちゃんの言葉をまつばかりで
「嬉しかったんよ。ゆかちゃんの手って、昔からなんか落ち着くけぇ」
まだ少し笑いながら、そんなふうに言ってくれたのが嬉しくて
「そ、そっかぁ」
拒まれたわけじゃないんだと、ただただ安心した
でも
「…でも、あ〜ちゃんまだ泣いとる」
「…ぅん、ごめん…」
その表情は切なそうとか、辛そうじゃなくて…
さっきあ〜ちゃんが言ったみたいに、安心して気が緩んだっていう、そういう感じ
まぁ、でも、、
「ぇっと、、あんま見られとぅない、よね?」
どっちにしても、変に心配させちゃいけないからって、自分の泣いてる姿は他の人に見せたくないと思ってるだろうから、とりあえず部屋から出ようと立ち上がったんだけど…
あ〜ちゃんの指先が私の指先を掴んでいて
「…ココに、いて?」
無防備なその表情に
「…ん、解った」
そう答えて、すぐに椅子に座りなおした私
「あ〜ちゃん…」
ただ一言、大切な人の名前を呼んで、指先に触れていたあ〜ちゃんの手を、あ〜ちゃんが落ち着くと言ってくれたこの手で、優しく包み込んでみた
…
ねぇ、あ〜ちゃん?
今、あ〜ちゃんの心の中に、私が入る隙は残ってる?
のっちじゃ、なくても、平気?
—つづく—
最終更新:2010年05月17日 20:45