Side A
3月…
それはあたしにとって、息も出来なくなる様な、そんな季節になると思っていた
大好きな、、
大切な、、
あなたを
なくした日
でも…
「あ〜ちゃん!お待たせ!」
「あたしも、今来たところだよ?」
今日は、のっちと一緒にお墓参りの約束
だから、あなたのお墓の前で待ち合わせ
今、あたしがこうやって笑えるのは
ゆかちゃんとのっちのおかげ
「あ!そうだコレ、、」
「?」
のっちがポッケから出してきたのは、、
「今日は、一日付けててあげて?」
「うんw」
のっちに預かって貰っている、あたしたちの指輪
チェーンに通されている指輪
あなたが亡くなってからずっと付けていたソレを、今日はのっちがあたしの首に腕を回して付けてくれる
ちょっと抱き合うみたいなその体勢に、頬が熱をもつ
「ハイ、出来た!」
「ありがとう」
久しぶりに胸元を握り締めると、そこにはちゃんと、あなたとの思い出がつまっている
そして、その指輪を握る右手には、もう一つの指輪
のっちとの思い出が、沢山できたら良いな…
Side N
今日はあなたの命日
あなたがあ〜ちゃんをおいて逝ってしまった日
あ〜ちゃんの光を、奪っていった日
でも、今あ〜ちゃんはあたしの隣で、眩しいくらい笑ってくれてる
二人で並んで手を繋ぎながら、それぞれあなたと会話して
あ〜ちゃんは目を閉じて、さっき付けた指輪を握り締めながら…
その姿についつい見惚れちゃって、あたしはほとんど話してないけどw
けどさ〜、たぶん、あなたもそこで見惚れちゃってるんでしょ?
だったら、あたしの事なんて気にしないで、あ〜ちゃんだけ見てれば良いよ
あたしもそうするからw
しばらくするとあ〜ちゃんが目を開けて、ふふwって笑ったと思ったら、ふっとあたしの方に視線がきて、恥しそうにくしゃって笑う
まるでもう一度あ〜ちゃんに恋するみたいに
その笑顔にキュンとなる
「のっち見てたの?」
「え、あー、うん、、あ〜ちゃん綺麗だなーと思ってw」
そんなあたしの言葉に、今でも顔を赤らめてくれるのが、とっても可愛いと思う
…なんて思ってたら
「あ」
「ん?」
あ〜ちゃんの視線があたしの頭?に向いてる
「ちょっと動かないでね?」
「ぅ、うん」
言われたように、じっとしていると
あ〜ちゃんの手があたしの頭に伸びてきて、何かを取ってくれたみたい
髪の毛に付いてたよ?ってあ〜ちゃんが見せてくれたのは
「桜だぁ」
そういえばすぐそこに、他の木より一足先に満開に咲き誇ってる桜があるんだった
あ〜、そっか。今年の春は、あ〜ちゃんと初めて迎える季節なんだ
Side A
「なんか、お花見したくなっちゃうね?」
桜の木を見上げながら言うと
「ホントwそうだね?そだ!今度ゆかちゃんと三人でお花見しよっか!」
無邪気に笑いながら提案してくれるのっち
「うんwあ、、でも、のっちと二人でも行きたいなぁー、、な〜んてw」
二人で、、とは言ってはみたものの、照れくさくなって誤魔化しちゃった
でものっちはちゃんと、溢すことなく拾ってくれる
「じゃあ、三人とは別で、二人でもしよう!」
「え、良いのぉ?」
「ん?だって、あ〜ちゃん二人で見たいんでしょ?」
「ぅん、、見たい」
「だったら行こw」
「うん、ありがとうw」
Side N
あ〜ちゃんから「二人で行きたい」なんて言ってくれて嬉しいなw
だったらさ…
「それからさぁ、、」
「?」
「夏になったら海とか川原とか、祭りにぃ、花火!」
浴衣姿のあ〜ちゃんも見てみたいw
「で、秋には綺麗な紅葉見に行って、落ち葉で遊んだり、、冬にはさ!真っ白い雪で雪合戦とか雪だるま作ろうw」
今はまだ想像の中でしかないその光景を、次々と言葉にしていく
Side A
まるで小さな子供みたいにクワクしながら、楽しそうに話していくのっち
「雪合戦てw」
「え?楽しいよ?雪合戦!」
「二人で?」
「だめ?」
なんて、そんなにハの字にならなくても大丈夫だよ?
「ん〜んwのっちとなら良いよ?」
「デヘヘwなら良かったぁ」
のっちと一緒なら
絶対、楽しいから
「そんでぇー、、毎年一緒に、ココに会いに来よう?」
…
毎年、、一緒に…
その言葉が、すごく嬉しかった
だって、、
「うんw」
のっちが
これからもずっと一緒に
居てくれるって、コトだもん
Side N
桜も海も花火も
空も山も、星も雪も…
たくさんの景色
全部全部、あ〜ちゃんと見たい
というか…
あ〜ちゃんといたい
春も、、夏も、、秋も冬も…
これから巡るどの季節も、あ〜ちゃんと一緒に過ごしたいんだ
何度も何度も、あ〜ちゃんと…
これから二人の
春夏秋冬…
あ、、三人、、か?w
<ライバル>
〜春夏秋冬〜fin
最終更新:2010年05月17日 21:33