あ〜ちゃんと出掛ける約束してから、自分が昨日のままの格好ということに気がついた。
(ヤバっ!!!昨日のままの格好じゃん…)
『あの〜、一度家に帰って準備してから出かけてもいい?』
「いいよ。じゃあ私はどこかで時間潰してるよ♪」
あ〜ちゃんは何でもないように言っているが、足が疲れているのが見てわかる。
(待ってる間寒かっただろうし、足も疲れてるだろうな)
『できれば、家に来て待ってて欲しいんだけど?』
あ〜ちゃんは一瞬ハッっとして、おずおずと聞いてきた。
「えっ、いいの?」
『いいよ。すぐ近くだし』
「ありがとう///」
人見知りの自分が、さっき知り合ったばかりのあ〜ちゃんを家に招いたことに自分ながらに驚きながら、あ〜ちゃんと私の家に向かった。
コンビニから私の家まで5分位の道で、私が1人暮らしであることやあ〜ちゃんは家族と暮らしていて仲が良いという話をした。
『ここだよ』
「えっ、ここ!?!?」
『そ─だよ』
あ〜ちゃんは心底驚いた顔をしている。
(まぁ、普通は驚くだろうな)
私が住んでいるマンションは普通の女子大生が住むには少し大き過ぎる。
『お父さんとお母さんが選んだからよく分かんないけど、ここが一番良かったんだって』
「それにしても広すぎじゃ、、」
部屋に入る前にも驚いたが、部屋に入ってからも驚いた。
「なんでこんなに物が少ないん!?!?」
『あぁ、私部屋には好きなものしか置かないから』
「好きなものって…、友達とか来たらどうするん?」
『友達かぁ、私大学生になって1人も友達居ないんだよね。友達も部屋に入れたのもあ〜ちゃんが初めて』
「えぇ!!!1人もおらんの!?!?」
『うん』
「寂しくないん?」
(寂しいかぁ、寂しいとか考えたことなかったな)
『う〜ん、元々1人でいるのが好きだし、寂しいとかあんまり思ったことないかな』
(あっ、でも)
『今は1人はイヤだな〜』
「え?なんでなん?」
『あ〜ちゃんがいるもん。あ〜ちゃんといるとスッゴく楽しいから、今は1人はイヤ』
「ッ!?!?」
思ったことを言ってみると、あ〜ちゃんは小さく「あほぅ///」と言って黙ってしまった。
『あ〜ちゃんどうかした?』
「な、なんでもない!!早く準備しんさい!!!」
『う、うん』
(怒られちゃった...)
あ〜ちゃんに急かされる感じで私はシャワ─を浴びにいった。
(痛っ…)
お風呂場へ行く途中に一瞬頭に痛みが走った。
(何かあるのかなぁ)
少し気になったが、あ〜ちゃんを待たせているので急いでシャワーを浴びにいった。
この時の予感は後々になって的中してしまう。
....to be continue
最終更新:2010年05月17日 21:45