「…どしたん、、それ」
「あぁ、、ね?ちょっと」
いやいや、ちょっと、じゃないし。
「あいつ、、、殴ったの?」
「うん、まぁ、、」
いやいや、まぁ、じゃないし。
てか、女に手をあげるって、なんなの?
何様なんだよ。
そもそも、最初っから、気に入らないんだよ、あいつ。
言いようのない怒りに飲み込まれそう…
ふわっ。
えっ。
くしゃ。
「そんな怖い顔しないでよ」
ゆかちゃんの、大きな手のひらが
あたしの頭を、あやすように撫でる。
「のっちに、そんな顔は似合わないよ」
「…」
「それに、、、煽ったのは、ゆかだから」
悪いのは、ゆか
そう言って、ごろんと、ソファに横になった。
なんだ、それ。
じゃぁ、あいつは全然悪くないわけ?
そんなの、おかしいよ。
あいつも、、、、そして
ゆかちゃんも。
「…のっち?」
「・・・」
「なんで、泣いてるん?」
え、、、
頬を拭うと、生暖かくて、びしょっとした感覚。
「…わからん」
ゆかちゃんのこと。
そして
自分のこと、も。
「けど・・・」
「けど?」
「なんか、くやしぃ・・・」
ふふっ、変なの。
そう言って、くいっと腕をひっぱるものだから
すっと、ゆかちゃんの上に落ちていった、のっちのカラダ。
「でも、ゆかのために、泣いてくれるのっち、
嫌いじゃないよ、、、うん、好き」
そして、また
イヌみたいに、のっちのこと抱きしめて
くしゃくしゃってする。
「…頬。冷やさないと」
「そだねぇ、、、でも、もすこしこのまま、、、だめ?」
「…いいよ」
おかしいな。
傷ついたのは、どっち?
そして
安心させられてるのは、どっちなんだろ。
最終更新:2010年05月17日 21:51