それは、トクベツな感情だった。
たしかに、トクベツだったんだ。
初めての、感情。
そばにいたい。
笑っていて欲しい。
そばにいて欲しい。
ココロがあったかいよ。
同時に、なんだか苦しいよ。
自然と笑顔がこぼれてさ
無意識に泣きそうにだってなる。
幸せだといいなぁ。
そんで
一緒にいることが同じように幸せだと思ってくれたら。
幸せになりたいなぁ。
ふたりで。
でも、、、でも、さ?
これって、恋?
愛って、なに?
だって、、、だって、さ・・・
のっち、バカだからわかんなかったんだ。
でも、それ全部
抱えきれるほど、オトナでもなくて
てか、この、もやもやがなんなのか
どうしても、知りたくて
だから、聞いたんだ。
「好きな人、、、いる、かも」
「へぇ、だれ?どんな人?」
「・・・」
「なんよ」
「でも、、違う、かも」
「?」
「…ぉ、おんなの、こ、だし」
「ふーん」
「へ?そんな反応?」
「え?うん、別にいいんじゃない」
「…でも、友達の延長、かも」
「あぁ・・・」
「友達とさ、恋人って、どう違うんだろ?」
「んー、、、キス、したい、とか」
「…」
「エッチしたい、とか?」
「…そっか」
「うん、友達とは、まぁ、したいと思わないじゃん?」
「そだね、、、じゃぁ」
これは、恋じゃないんだ。
トクベツだと思っていた感情は
トクベツだと想ってた人に
あっけなく、トクベツじゃないって言われた。
のっち、ほんとバカだからさ
そのことに、素直に納得しちゃったし
その時はまだ、
そういうふうに恋する人が、
そのうち現れるんだって思ったんだ。
でもさ、でも
やっぱ違うみたいだ。
のっちにとって
これがトクベツなんだよ。
けど、人って不完全なくせして
欲しがることだけは、止まなくて
コトバだけじゃ、足りないこと
いっぱいいっぱいあって
だから、きっと
行動で
カラダで、埋めるんだよね。
でもさ、のっち
どうやら、そこんとこが“欠けてる”みたい。
埋めてあげられない。
だから、あなたが言ったとおり
これは、恋でも
ましてや、愛なんかじゃない。
なくていいんだよ。
満たしてあげられないことわかっていて
自分だって、どうやったら満たされるなんかわかんないのに
なのに、これが愛ですなんて言われたら
のっちはそれこそ
この想いをどうしたらいいか
わかんなくって、途方にくれるだろうから。
最終更新:2010年11月06日 00:44