彼女に打たれながらも
自分の感情がブレることはなくって。
イタイ、イタイ、イタイ、、、
ココロがイタイ。
こんなことになってんのに
こんなにも愛しいだなんて。
ねぇ、どうしたら伝えられるのかな?
もう、ダメだね。
もう、こんなカンケイやめないと。
「うそ、だよ」
それが魔法の言葉のように、彼女はおとなしくなった。
なに、が?
そう問いかけるような瞳。
さっきまでとは違い、きちんと彼女の表情が見える。
なに、が?
いろいろと、ごまかしすぎて
なにから話せばいいんだろう。。。
「…告白はされた、、けど」
「けど?」
「断った」
「・・どうして?」
どうして、か・・
「好き、だから、、、たぶん、また傷つける」
「・・・ごめん、わかんない」
うん、、、
「アヤちゃんに似てるって言ったでしょ?」
「うん・・」
「あれ、図星」
たぶん、あぁいう人、好きなんだよ。
「じゃ、、、いんじゃない、の?」
うん、ほんと
「そうなんだよね、、、そうだといいんだけど、ね」
『大切なのは誰?』
『じゃ、トクベツなのは?』
いつだって、ゆかちゃんだった。
だれといても、結局
のっちのトクベツは、あの頃から変わらず
ゆかちゃんだけ、だった。
アヤちゃんが、のっちから去って行ったのは
のっちが、“欠けてる”からじゃなく
そのことに、気付いたからなんだ。
のっちがずっと気付かないフリし続けてきたことに
気付いたからなんだよ、ね?
彼女を想うキモチに嘘はなかったけれど
結局、のっちはウソツキだったんだ。
だって、そもそも
自分に対して、ウソついてきたんだもん。
でも、もう、、、やめよう。
もう、もう、、、ムリだ、こんなカンケイ。
「ゆか、ちゃん?」
「…なに?」
さっきまで、のっちを打っていた手のひらを
やさしく握り返す。
「のっちね、ずっと、ゆかちゃんが好きだったんだよ」
骨ほねした、その手は、やわらかい温度で
「ずっと、ずっとトクベツだった、、んーん、トクベツなんだよ」
とてもあったかくて、安心する。
「みんなはね、認めてくれないかもしれないけれど」
ずっとずっと、繋いでいたい。
「ゆかちゃんも、信じてくれないかもしれないけど」
放したくないよ。
「のっちは、ずっとゆかちゃんに恋してるんだ」
願わくば
「愛しちゃってるんだよね」
ずっとずっと守りたい。
守らせて?
これが、のっちの愛情なんだよ。
もう、ごまかせないや。
たとえ、コイビトにはなれなくても。
最終更新:2010年11月06日 01:56