「ゆかも、のっちが欲しい」






え?


それって、、、やっぱ
そういう、、こと?


ゆかちゃんの細い指先が
髪を、さらさらと梳く。



「でも、、、ほんと、のっち、、、、
「いぃ!」


言い終わらないうちに、
のっちの御託を吹き飛ばしてゆく、倍音。


「そんなことより、のっちが誰かのとこ
 いっちゃうほうが、ずっとヤだ」

指先が、肩から、腕、、、そして、のっちの指先へ。


「のっちは?ゆかが、誰かのものでもいいの?」


ぎゅっと、絡まる指先。

ほどけてゆく、想い。


「…嫌、だ」


そして


「よくわかんないけど、もう、じゃ、
それでいいじゃん」て。


「・・・いい、の?」



ほんとに、いいのかな?



「うん、のっちは、ゆかに困ってればいんよ」


あ、それ。


「ゆかにだけ、困ってればいい」


その笑顔、最高にぞくぞくする。


てか、のっちは


ずっとずっと


ゆかちゃんに、困らされっぱなしだよ?


そんなこと、、、、今さら、だね。





最終更新:2010年11月06日 02:56