Side K
誤魔化しきれなかった私の気持ちは、あ〜ちゃんを困らせてしまう

「ゆかちゃん…ごめん、ね?」
「謝らんくてええよぅ。あ〜ちゃんの気持ちは百も二百も承知じゃけぇw」
「側におってくれたのに、、ごめんね?」
「ええんよ。あ〜ちゃんが幸せでおってくれたら、それでええんよ」
「いっぱいいっぱい、感謝しとるのに、、」

下唇をきゅっと噛んで、泣かないようにがんばってるあ〜ちゃん

まったく…
隠すなら、最後まで隠し通せっての自分…

「あ〜ちゃん」
「?」
「のっちといて幸せ?」
「…ぅんっ」
「じゃぁ、そのままでいて?私はずっと、のっちの隣で笑っとるあ〜ちゃんが一番好きじゃけぇw」

「ゆかちゃぁん、、っ」
耐え切れずに、ぶわっと涙が溢れ出す、目の前の愛しい人

そんなあ〜ちゃんを放っておくことなんて出来なくて、その震える肩を抱きしめていた

「…っ。のっち、にも、謝らんとぉ…」
「なんでよ?」
「だって、、だってぇっ」
あ〜ちゃんの手が、ぎゅっと私の肩の辺りを握り締めてきた

言葉が続かないあ〜ちゃん
やっぱり、のっちのことを想ってるんだ
直接じゃないにしろ、のっちに辛い思いさせちゃったって…
原因は私なのにな…

「だぁいじょぶよ。のっちは、あ〜ちゃん大好きじゃけぇ」

私はこんなことしか言ってあげれないよ、後はのっちの役目だから…
今ののっちなら、どんなことだって大丈夫だよね
その為の1年だったんだから…

のっち?
今度はのっちが、あ〜ちゃんをしっかり包んであげてよね


—つづく—




最終更新:2010年11月06日 03:01