アットウィキロゴ
sideN




だいたい、自分のねーちゃんを好きになるなんて、本当に馬鹿げてる。
ていうか、馬鹿だと思う。
なんてゆーか、こう、やっぱり私は馬鹿なのか?って思う。
だって一生報われないし、きょうだいだし、血繋がってるし。
それに、そのどれもが違う運命だったとしても、一生報われないのは変わらないと思う。
というか、伝える気すらないし。むしろ口が裂けても言いたくないね。
今更どの面下げて、“ねーちゃんのこと好きなんだけど”とか言えばいいわけ?
散々迷惑かけて、散々怒られて、散々泣かして。
ねーちゃんも散々、だね。
こんな妹で、ごめん。
だから。だからさ?
せめて力にはなりたいのよ、妹としては。
憧れだったねーちゃんの背中を見て育ったのに、いつの間にか道を踏み外してしまっていたけど。
好きな人の、好きな人。ってのは、自分にとっても大事な人になるわけで。
まぁ、最初に気付いた時はびびったけど。まさか、みたいな。
だけど、優しいねーちゃんのことだから、愛情が特別なものに変わっていったんだろうな。
そんなとこも、好き、なんだけどね。
ま、それが“対・自分”じゃなかったのは、少し淋しいけれど。
てかね、そんなとこに気付くのなんて自分だけだと思うよ。
頭、いーのかも。
馬鹿じゃ、ないかも。
なんてね。


だから、のっちが頑張るよ。
“のっち”って呼び名も、いささか気に食わないけど。
ねーちゃんに可愛い声で呼ばれるのは、嫌いじゃないよ。
ていうか、つまりね。
“あ〜ちゃん”って呼び方。可愛すぎて、呼ぶたびに嬉しくなっちゃうのは内緒にしておくよ。
だから、まぁ、いささか不本意だけど、好きな人の、好きな人が決めたなら、おとなしく受け入れるよ。
“のっち”って呼び名。


あ〜ちゃんが好きなゆかのこと。
のっちが絶対守ってみせるから。






最終更新:2010年11月06日 03:29