口づけもそうそうに優しく押し倒し覆いかぶさり、シャツの中へと手を潜りこませる。
N『少し、浮かせて?』
背中に回そうとした両手で何の事か察したゆかちゃんはそれに応えてくれる。
迷いなくブラのホックをはずし、出来た隙間から右手を侵入させ、直でその柔らかい胸に触れる。
ピクッ
と彼女の細い体に力が入るのがわかる。
N『大丈夫……?』
K『ん、少し恥ずかしいだけ…。』
顔を覗き込む私の視線に照れながらつぶやく。
(ヤバイ、鼻血出るってその表情は……。)
K『にやけとる……。』
N『えっ?!あぁ、ごめんっ。』
ムードを損ねてはと真顔に戻そうとしているところに、彼女が追い打ちをかけてくる。
K『エッチ……。』
拗ねたような甘えたようなその顔は私の理性を剥ぎ取るには十分で。
N『っ。』
ドクンッドクンッ!と早鐘のように鳴り響く鼓動。
ライブとはまた違う高揚感が私を支配していく。私が私でなくなる感じ。
それは言うなれば覚醒。
N『ごめんっ、余裕ないかもっ。』
独り言をつぶやくように荒い呼吸とともに言葉を吐き出す。
言い終わると彼女の返事は待たずに右手の中のそれを優しく揉み、唇を白い首筋に落としていく。
K『…っ。』
彼女を掻き乱すにはまだ足りない刺激。
でも大丈夫、夜はまだこれから。
焦る事はない。ゆっくり時間をかけて身も心もトロトロにしてあげる。
私は興奮してはいるものの頭はどこか冷静で、愛しい人の反応を一つも取りこぼす事がないよう神経を張り巡らせた。
優しく優しく壊れ物を扱うように触れる。
華奢な彼女の体は乱暴に扱うと簡単に壊れてしまいそうで…。
私の持てる限りの優しさで彼女の心まで解きほぐすように。
そんな行為に気を許してくれたのか彼女が私の首に両手を回してくる。
K『大丈夫だよ、ゆかは壊れないよ…?』
思いがけない言葉に私は息を飲む。
彼女を気遣かって優しく触れていたつもりで、どこか怖がっていたのは私の方。
臆病な私を簡単に見抜かれてしまう。
(やっぱ敵わないなぁ…。)
軽く目頭が熱くなるのを感じながら、彼女の体を貪るように求めた…。
のっちの不安が私に触れる手の温もりとともに伝わってくる。
この人はあたしを好きすぎて怖がってる。
そんな臆病なところも愛しくてたまらない。
あたしの言葉をきっかけにのっちから戸惑いが消えた。
邪魔だとばかりにたくしあげられるあたしのシャツ。
恥ずかしくてのっちの首に回してた手で自分の胸を隠した。
N『ダメ…、よく見せて。』
そう言うとあたしの両手を引きはがし床に押し付ける。
K『あんま、ジッとみんでよ…。』
N『んじゃ見ない……。』
一瞬言葉の意味が理解出来なかったけどすぐにそれは解消された。
のっちの唇があたしの胸の谷間に落とされる。
確かにこれだけ近ければ見えないけど……。
でももっと恥ずかしいよ。
優しくキスするような唇であたしの胸の感触を味わうように触れてくる。
時折舌を軽くはわせ優しく愛してくれる。
チュッ
と音を立て、唇と舌であたしの固くて尖った部分を刺激する。
K『ん…っ。』
吐息を押し殺す事が出来ないあたしに気付きのっちはこう言った。
N『ここ気持ちいいんだね…。』
何かを確かめるかのような、独り言のような呟き。
もっと強い刺激を与えるためあたしの両手を押さえるのを止め、手と口であたしの胸を愛撫し始める。
K『あっ。』
漏れた声が恥ずかしくて手の甲で口を塞いで声を押し殺す。
K『……っ、んっ。』
それでも吐息は隠せない。
あたしが堪えてるの知っててわざと音を立て乳首を口に含む。
気持ちよくて腰のあたりまで痺れがおりていく。
のっちの右手はゆっくりあたしの脇を撫で下りその痺れてる腰辺りを撫でる。
今度は腰から首筋に快感が駆け登る。
腰を通過し前に回された手がジーンズごしに秘部に触れる。
K『んんっ。』
焦らすようにゆっくりゆっくり優しく触れてくる。
お尻の方から前にかけて移動された手はボタンを外しジッパーをおろす。
N『腰、浮かせて。』
言われた通り軽く浮かすとあたしに覆いかぶさっていた体を起こし両手でジーンズを剥ぎ取る。
恥ずかしくて口を手の甲で押さえたまま横をむく。
かろうじて下着は残されていたけど、時間の問題だろうなぁなんてぼんやり思う。
のっちはジーンズを剥ぎ取ると満足げにこうつぶやいた。
N『すごいやらしいカッコ……。』
お願いだからそう思っても口に出さないで欲しい。恥ずかしすぎるから。
シャツとブラをたくしあげられあらわになった胸とショーツと靴下だけが残された下半身。
いっそ全裸の方がまだまし。中途半端に残された衣服が余計にいやらしさを演出する。
K『ゆかだけ脱がされるなんて恥ずかしいよ…。』
勇気を出してのっちに視線をやる。
N『OK、んじゃのっちも脱ぐ。』
その長い腕を体の前でクロスさせ着ているTシャツを脱ぎさる。
それはゆかの好きなしぐさで、ドキッとしてしまう。
得意げな顔したのっちは再びあたしに覆いかぶさり中断していた行為を再開した。
(続く)
最終更新:2008年10月12日 20:05