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『A』

もう何年も一緒にいて、付き合い始めたのはつい最近のことになるけど

ゆかちゃんの隙と、好きは未だにわからない。

今日も仕事で、楽屋にいる時ものっちを交え、三人で楽しくはしゃいでたのに仕事が終わると

オン、オフを使い分けたいのかわからんけど、楽屋で話してた時のゆかちゃんとはガラリと変わって

疲れとるんかな?

いつもの無邪気で少女のようなゆかちゃんはいなくなって、少し無口でクールなゆかちゃんに変貌する


最近、仕事も結構スケジュールがカンカンに詰まっとったけぇ、仕方ないか…。

なんて思いながら今日も夜のお食事デートは無しかな、なんて残念に思ってたところであ〜ちゃんの携帯が震える

画面を開くと、意外や意外。

ゆかちゃんからだ

メールの本文は『今日、これからゆかん家来ん?』と短くまとめた文章だった

他にも友達や家族から着てたメールも早々読み終え、ゆかちゃんにすぐ返事を出す、もちろん、『うん、ゆかちゃん家行きたいけぇ』と送信。



今日は、スタジオでPV撮影があったから『スタジオのロビーで待っとるから』とゆかちゃんからのメールの約束通りロビーのイスに座っているゆかちゃんを発見する

いつも近くにいるからとくになんとも思わんかったけど、遠目で見るとホントにハッとするほどの可愛いお人形さんみたいじゃね

街を一人で歩いてたら変な悪い人に誘拐でもされてしまいそう。

なんて思いながら

「ゆかちゃん、お待たせ」と、ゆかちゃんの肩をぽんぽんと叩く

「別にそんな待っとらんよ。」と言うゆかちゃん

やっぱり可愛いなぁなんて見とれていると

「これからどうする?どっか寄って晩御飯食べてからゆかの家行くか、それともそのままゆかの家直行か、」

「んー、」

答えは決まってるけどあんまりがっついてます!ってオーラを出したくなかったから
あえて、不自然に考えてるフリ

「やっぱり、すぐゆかちゃん家直行がいい」

「わかった、じゃ、行こっか」

先に歩き出すゆかちゃんの手を後ろから軽く握り「ん?」と疑問を乗せながらあ〜ちゃんの方を振り向くゆかちゃんに

「手、つなごうよ」

「ああ、そっか」

はいはい、なんて大人っぽく苦笑しながらもゆかちゃんはあ〜ちゃんの手を握ってくれた。

もちろん、恋人つなぎで。


つづく





最終更新:2010年11月06日 03:55