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お姉ちゃんを見送った後、あたしは直ぐにケータイを手に取った
「もしもーし」
「え?ちゃあぽん?」
「ゆかちゃん暇でしょ。映画でも見に行こうよ」
暇に決まってる。だって、お姉ちゃんとのっちが出掛けた訳だし。
電話の向こうのゆかちゃんは、突然の申し出に少し驚いてるみたい
「何見るの?」
なんて突然聞いてきた
「ん〜別に時間潰したいだけだから何でもいいよ」
「帰りにケーキ食べてもいい?」
「あたしおごらないよ」
「何処に行けばいいの?」
何か、会話がぎこちないのは、たぶんゆかちゃんなりにあたしに甘えてくれてるんだ、と言う事にする


「ちゃあぽん、待った?」
「3分と14秒」
「・・・・・“待ってない”って言いんさいよ」
ああ、きっとのっちなら“待ってない”って言うんだろうなぁってちょっと思った
でも、あたしはのっちじゃないし、のっちの代わりになりたいんじゃない
あたしは“あたし”として、ゆかちゃんの力になりたい

「で、何の映画見る?」
「○にょ」
「以外・・・・」
街を歩きながら、いろんな話をしたけど、のっちの“の”も出てこなかった

「てゆーかさ、ちゃあぽんはこう、“さり気無く道路側を歩く”とかしないんだー」
ゆかちゃんが芝居がかった口調で言う。ちょっと復活してきたみたい、よかった・・・
「ゆかちゃん以外の人の時はしてるって」
「うわ、それめっちゃ失礼じゃん!」
「だってさ、あたし、常にゆかちゃん見てるから何かあったら助けられるし」
「・・・・・・・」
「そしたら、そんなの必要ない・・・ってどうしたの?」
珍しく俯いて黙ったゆかちゃんを覗き込む
「ちゃあぽん、モテるよ、そりゃあ」
小さく呟いたゆかちゃんの頬がピンク色な気がしたけど、言ったら怒られそうだから黙っとこうと思う






最終更新:2008年10月12日 20:12