西脇はそのまま歩き、自宅へと着いた。
リビングのソファーに腰掛け、商人からもらったクスリを眺める。
「実はあ〜ちゃんは小さいころ透明人間にすごく憧れたんよ」
そう西脇は幼少期に読んだ絵本に出てきた透明人間に憧れた時期があったのだ。
その絵本には透明人間が好きなだけお菓子を食べたり、玩具でめいいっぱい遊ぶ姿が描写されていた。
先ほどの商人に出会い、クスリを見せられたことで、その思い出がふと蘇ったのであろう。
「透明人間になったら何しようかな…」
西脇は透明人間になった後の自分を妄想した。
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「今日は暑いな〜いっぱい汗かいちゃった…今からシャワー浴びよう」
ここは大本の自宅のリビングである。
大本はバスタオルを持って脱衣場へと向かう。
透明になった西脇が大本の後ろを追う。
脱衣場で大本が脱ぎだした。
(のっちの下着姿…!)
透明の西脇が興奮している。
服を脱いだ大本が言葉を発した。
「スッゴい汗だく!パンツまでぐっちょり!」
(おぉ!大胆なお言葉!)
大本は下着も全て脱ぎ、全裸になった。
(のっちの体…こんな感じなんだ…)
西脇は大本の体を隅々まで眺めた。
大本は全裸になって浴室に入った。
蛇口を捻り、シャワーを出してお湯を自分の体にかける。
(濡れたのっちの体…ゴクリ)
西脇はじっと大本を見つめている。
(ちょっとのっちの体を触っちゃおう)
ペタペタ
西脇は大本の臀部に触れた。
「キャ!誰かに触られた!なんで?ここにはあたししかいないはずなのに!」
大本は驚き、周りをキョロキョロ見回してる。
(うふふ…のっち驚いとる。もっとイタズラしちゃえ)
西脇は大本の乳首を摘んだ。
「やぁん!一体なんなのこれは…まさか幽霊!?」
大本の顔は恐怖で青ざめている。
目には涙が浮かんでる。
(のっちの恐怖に歪んだ顔は最高じゃ。可愛い顔しちょる)
西脇は大本とは対照的に笑みを浮かべている。
西脇は大本の手からシャワーを取り上げた
「キャー!シャワーが勝手に動いた…グスン」
大本は泣き出した。
(のっちは泣き顔も可愛いのう…)
西脇はクスクス笑いながら、全裸で泣き喚く大本を見ていた。
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「…ってあ〜ちゃんは何を想像しとんのよ!」
西脇は我に返り妄想の世界から戻ってきた。
「こんなんが周りにバレたら人生おしまいじゃ!」
確かに、今まで築き上げてきた真面目な清純キャラが台無しになる。
西脇はその外見とは裏腹に、かなりの妄想癖があるらしい。
「よーし!気を取り直して、このクスリを飲んであ〜ちゃんは透明人間になります!」
西脇はビンの蓋を開けて勢いよくクスリを飲んだ。
「なんかオレンジジュースみたいな味だったな…透明になれたかな?」
西脇は自分の両腕を見回したが、特に変化はない。
鏡を見ても変わったところはなかった。
「すぐに効果は出ないみたい。もう少し待とうか」
しかし数時間経った後も変化はなかった。
大本は飲んだ直後に透明人間になったのだが、今回はいくらなんでも遅すぎる。
「ありえん!もしかしてあ〜ちゃんは騙された!?」
西脇は商人からもらったクスリを不審に思った。
「まあヘンは商人さんだったし、あのクスリも怪しかったし、現代の技術で透明人間になれるわけがないよね…不覚にもこんな手に騙された…」
西脇は落胆した。
「もういい!今日は寝る!まあ騙されたと言っても100均のヘアーピンと交換だったし、気にしない!」
西脇はベッドに入り眠りについた。
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場面は変わり、ここはとある人通りのない路上。
例の商人が自分のカバンを開けて、品物の整理をしていた。
「あれ?透明人間になるクスリの数が合わない…1つ多いな」
商人は首を傾げている。
「もしかして、さっきのパーマの子に違うクスリを渡しちゃった!?」
どうやらこの商人は西脇に別のクスリを提供してしまったようである。
「まあいっか。あのクスリでも楽しんでくれそうだしね」
商人は呑気なことを言って流した。
このクスリのせいで3人が大きな騒動に巻き込まれるとは知らずに…
つづく。
最終更新:2010年11月06日 04:10