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『N』

のっちの部屋を見るや否や、あ〜ちゃんは怒りも通り越して「はぁ…」と呆れて溜息をついた

「そんな、ガッカリせんでも…だから散らかってるからって言ったじゃん」

「聞いたけど、ここまで酷いとは思わんじゃろ?」

「う、、、ごめん」

あ〜ちゃんの冷たい目線を浴びてしゅん…と気分が落ち込む

「仕方ない、片付けよっか」

「うん!」

さぁ、張り切って片付けよう!・・・なんだけど

あ〜ちゃん、ゆかちゃんと3人で撮った写真や行方不明になっていた指輪やまだ読み終えてない漫画なんかが散らばっててついつい手に取ってしまい

懐かしいなぁ、なんか今よりみんな幼いなぁなんて思い出に浸ってしまう


「ねぇねぇ、あ〜ちゃん見て見て!これちょー懐かしい!」

「あ〜ちゃん、あ〜ちゃん、この漫画めっちゃ面白いんよ!」

「あ〜ちゃん見て見て!本棚の隙間から靴下が出てきた!うわっ、すっっげー!ホコリだらけ!!」

「あ〜ちゃ「のっち!!」

「ふぇ?!」

急にあ〜ちゃんが大きな声をあげたことにびっくりして変な声をあげてしまう

「あんた、…ちょっとは片づけようって気あるん?」

「すんません、真面目にやります…」

またあ〜ちゃんに怒られてしゅん、となる。

だってさだってさ、せっかくあ〜ちゃんが
のっちの家に来てるんだよ?

そりゃ、全然片付けをしないのっちが悪いんだけど色々したいじゃん

一緒にご飯食べて、お風呂入って、ガールズトークして、一緒に寝て。

そんなのっちの気持ちなんて気づいてなくて
あ〜ちゃんは、コンポの下に散らばったCDの山を整理している

なんか物足りないよなぁ…。

「ねぇ、あ〜ちゃん」

「なんよ?」

振り向いたあ〜ちゃんと目が合う

のっち、あ〜ちゃんの事が好きなんよ…。
だから付き合ってほしい。

なんて口が裂けても言えない

ほんの数秒、時間が止まったように二人は向き合ったままの沈黙が続いていた


つづく






最終更新:2010年11月06日 04:41