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翌朝になった。
ニセ脇が再び腕を振るい、上質な朝食が食卓に並んだ。

「これ単なる目玉焼きじゃろ!なんでこんなに美味しくなるん!?」
「いろいろコツがあるんだぜ」

朝食を食べ終え、西脇が口を開いた。

「ねえ綾香?今日、ゆかちゃんとのっちに会わん?」
「誰だよそいつら?おめーのダチか?」
「そう、あ〜ちゃんのお友達じゃ」
「やだよ。そんなどこの馬の骨だかわからないヤツ。つーか気まずいし、めんどくさいし」
「文句言わんの!今日連れて来るからね」
「はいはーい」

西脇はこの分身が出現したという現状を仲の良い2人に伝えたほうが良いと判断したために、
大本と樫野を会わせることを決断したのであった。

その後西脇は大学に向かい、ニセ脇は留守番をした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

2限の授業が終わり、昼休みになった。
樫野、西脇、大本の3人はいつも通り学食に行く。

「ねえ?2人とも、今日は大学終わったら空いてる?ウチに来ない?」

西脇がエビフライを箸で摘みながら尋ねた。

「ゆかはOKよ」
「のっちもれす!」

両名ともスプーンを片手に答えた。

「じゃあ決まりね。今日は2人に会ってもらいたい人がいるんよ」
「えっ!まさか彼氏さん!?」

樫野が驚きの表情で聞き返した。

「う、うそでしょ…」

大本の目は潤みそうだ。

「ちがうわい!話が飛躍し過ぎじゃ!」

西脇が反論した。

「口で言っても信用されないだろうから直接会ってもらおうかと思って…」
「信用されないかもってどんな人よ?」

樫野が笑いながら返した。

「まあ実際にウチにくればわかるよ。その意味が」
「そうなん…。よくわかんないけど、まあ楽しみにしておくわ」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

4限の授業が終わり、3人は西脇の家へと向かった。

西脇の住むマンションの部屋の前に着いた時に、西脇が口を開いた。

「実は紹介する人って、あ〜ちゃんの分身なんよ」
「はいっ?」
「まあ、何のことやらって感じになって反応に困るよね…。実際に見れば分かるから。一応2人にも伝えておいた方がいいと思って」
「う…うん…」

西脇はドアの鍵を開けた。

「ただいまー!のっちとゆかちゃんを連れてきたよー!綾香ー!でてきんさい!」
「綾香!?」

大本と樫野は西脇が口に出したその名前に驚いた。

「ど、どうもっす…綾香っす…よろしく…」

ニセ脇が玄関にひょこっと顔を出した。
その瞬間、大本と樫野の体は硬直した。

つづく。





最終更新:2010年11月06日 04:44