久しぶり。元気にしとる?
のっちは、まぁ、うん。
元気じゃないと言えば、嘘になるし
元気だよと言っても、やっぱり、嘘になる。
いきなり、メールなんかしちゃったのは、後悔してるから。
ごめん、て言いたかったから。
あの頃ののっちは
やっと付き合えたことで、舞い上がっていて
いつもみたいに、わけわかんなくなっていた。
求めすぎたら、しんどくさせちゃうってわかってたのに。
ずっと、そばにいて、わかりきっていたことだったのに。
なのに…
あぁ、ほんと、のっち、バカだよね。
だから、後悔。
あぁしとけばよかった
こうしとけばよかった、て。
ごめん。
最後まであなたはやさしくって
最後までのっちはバカだった。
もう一度、やり直せるなら…
今度こそは、あなたを息苦しくさせたりしないのに。
…やっぱムリかも。
だって、好きすぎるもん。
なにをどう考えたった、好きだもん。
好きだよ、今も。
これまでも、これからも。
だから、もう一度だけ
最後でいいから、チャンスを——
あぁ、なんも変わってないな。
苦笑いして、電源ボタンを押した。
『内容は破棄されますが、よろしいですか?』
『はい』
どうせ、届かない。
どうせ、もう会えない。
なのに、がらにもなくメールなんかしようとして。
震える指先は、最後まで動いてくれなかったけど…
せめて、さっきまで打っていた想いの塊を破棄したように
ココロん中に燻り続ける想いも
ボタン一つで、リセットしてくれたらよかったのに、、、
なんて。
あなたはまだ、
しょうがないなぁって
あのどうしようもないくらい愛しい笑顔くれるかな。
たぶん、ね。
けど、もう、これ以上は、、、
だから、これは、
あなたにも秘密の、内緒の話。
最終更新:2010年11月06日 14:17