一仕事終えて、うちに帰り
のんびりした頃、ベランダに出て
月を見上げる。
これが、ゆかの日課。
んー・・・
今夜の月は、朧げ、、、だなぁ…
残念、、、
ま、これはこれで、きれーなんだけど、ね。
のっち?
今日はね、ゆかが考えた企画、で
ゆかが主になってやった、初めての仕事だったんだよ。
超緊張したんだけど
やっぱ、自分の想いがカタチになっていく過程は
すごく興奮したし、最高に幸せな瞬間だったんだ。
ねぇ、、、、
あなたが、いたら
どんなふうに、喜んでくれた、、かな?
ふわっと、風が吹きぬけた。
—おめでと
っ!
幻なんかじゃない、あなたの声。
はっと、隣を見上げると
やさしい眼差しをした
のっちが、見えた、、、、
気がした。
乱れた前髪を整える。
今夜辺り、夢でもいいよ、、、出てきてくれる?
やっぱ、トクベツな日、は
あなたに祝ってもらいたい、から。
最終更新:2010年11月06日 15:16