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ばか、みたいだ。
本当に。
こんなに、好きだなんて。
バカみたいだ。


「あ〜ちゃん・・・こっち見てよ」
誰にも聞かれないように、小さく呟いてみる。
本人は離れた所で、あたしの知らない人と、電話中。大学の友達?仕事関係?・・・・恋人?
自問しながら、やっぱり最後の所で、心臓が痛んだ。
そりゃ、普通に考えて、あ〜ちゃんにも今まで恋人がずっと居なかったなんてコトは有り得ない。そんな中で、あたしの片思いは、ついに最近“祝・5周年”を迎えた訳で。

あたしの気持ちは、ずっと、クルクルくるくる大きくなるばっかりで。
辛くない訳が、ない訳で。

「のっち・・・」
「なに?」
「ちゃんとして。あ〜ちゃんに気付かれるよ?」
ゆかちゃんに窘められた。そんな酷い顔してたか・・・あたしは。
だいたい、こんな恋、上手く行かない。あたしとあ〜ちゃんだよ?ダメでしょ、色々。
            • そう言って、ホントは逃げてるだけかも知れないのは、分かってるけど


「のっち、ちょっとついてきて」
ゆかちゃんは強引にあたしの手を取って、歩き出す。
「あ〜ちゃん、ちょっとアイス買ってくる」
あ〜ちゃんはちらっとこっちを見て、分かった合図をした。

連れてこられたのは隣の開いてる部屋。
「のっち。我慢。我慢我慢」
「・・・・・してるじゃん・・」
「気持ちは、分かるけどさぁ」
「・・・・分かんないよ。分かるわけないじゃん」
あたしは、なんて弱くて酷いんだろう。ゆかちゃんは、悪くないのに
「ゆかちゃんに分かるわけない!」
言い終わると同時に、抱き締められた。あたしは、ゆかちゃんの服を掴んで
「・・・・どうしたら、ええんよ・・・」
ああ、あたし、泣いてるんだ
「もう、ずっとなんよ!無理だって、諦めようって、でも好きで、もうずっとその繰り返しなんよ!」
あたしの涙で、ゆかちゃんの服が湿っていくのが見えた
「今でも、何とも思ってない振りしながら、笑ってくれるだけで嬉くて・・・どうしようもないんよ・・」


「のっち・・・大好きだよ」
不意に、ゆかちゃんの声が、脳に響いた
「そーゆーのっちも含めて、あたしはのっちが大好きだよ。だから、がんばれ」
「ゆかちゃ
唇を、ふさがれた

「のっち。我慢だよ。我慢」
ゆかちゃんは笑った。
我慢。我慢・・・・・
「難しいな・・・」
小さく言って、あたしもちょっと笑った


「あれ?アイスはぁ?」
あ〜ちゃんが残念そうに言って、あたしたちは苦笑いでごまかした
「のっち、口紅の色・・・」
「え?」
あ〜ちゃんは純粋な目であたしの唇を見つめながら
「別のが、混じってる」

あたしは、余裕ぶって笑いながら
「ちょっとキスしてきたから」
            • あれ?冗談やめてよ〜みたいな展開にならないの?

あ〜ちゃんは視線を外して
「・・・・・・そうか、そうか。」
ああ、悲しそうな顔・・・・どうすればいい?

どうにもならない、な・・・・これは

これからもずっと、あたしはきっと、あ〜ちゃんが大好きだけど
これからもずっと、このままで、ええんよ
            • 我慢、我慢、と






最終更新:2008年10月12日 21:38