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「5時間目ってなんだっけ?」
「あやちゃんの授業だよ」
「うーん。じゃあ、寝てると起こされちゃうか・・・」
「あんたさ、いいかげん授業中寝るの止めてよ」
「だって、眠いんだもんw」
「うわっ。なんかムカつく。あんたが寝るたびにノート貸さなきゃいけないゆかの立場はどうなるんよ!」
「うー、それはいつも感謝してますってw」
「ホントかよ」
「ほんとだよ〜。だから、たまに自販でジュースおごってるじゃんw」
「もう、のっちにはノート貸さん!」
「えぇ!?マジっすか?」
「うん。ゆか、トイレいってこよっとw」

あら、本当にトイレいっちゃった。
えー、どうしよ。
これから真面目に授業受けなきゃいけなくなってしまった。

ちょっとブルーになってると、すぐに5時間目の予鈴が鳴った。

でも、あ〜ちゃんの授業はおもしろくてわかりやすいから好き。
好きだけど、ちと困るんだよね。
あ〜ちゃんは基本全体的に生徒に人気なんだけど。
やっぱりそれを妬む人とかおもしろくないって思う人が現れる。

うちのクラスにも二、三人いるんだよね。
反あ〜ちゃん派の人。
しかもどこをどうみたってギャルですって人たち。

てか、この人たちはあ〜ちゃんというか、先生全般をバカにしてるんだよね。

あたしは基本ジミーズだから、ギャルの人たちとは仲良くないし。
そもそも仲良くなれそうにもないし。

あーあ、今日もギャルの皆さんはやかましい。
あ〜ちゃんも何度も注意するけど聞き耳もたないもん。




逆にあ〜ちゃんの広島弁バカにしてるし。
ちょっとムカってきたけど、ギャルは怖いから怒れない。

そんなヘタレな自分が嫌。

「・・・いい加減に静かにしてくれんと、皆に迷惑じゃろ?」
「じゃろだってぇー。ちょーうけるんですけどぉw」

さすがにこれはあ〜ちゃんじゃなくてもヘコむって・・・。

うわっ。

ビックリした。
あたしの机が揺れた。
前に座ってたかっしーが立った勢いで椅子が机にぶつかったからだ。

突然かっしーが立ったからクラスの皆も驚いてる。
もちろん、あ〜ちゃんも。

「あんたたち、うっさい!」
かっしーはギャルたちの席に歩み寄って、啖呵を切った。

「はぁ?」
ギャルたちも負けじとメンチを切る。

「小学生みたいなことしてんな!」

ヤバイ。
すげーかっこいい。
かっしーすげーかっこいい。
惚れ直した。

このなんともいえない雰囲気を授業を終わらすチャイムが助けてくれた。
ギャルたちはチャイムが鳴ったのを良い事にそそくさと教室から出て行った。
見事にかっしーの勝利の瞬間だった。

「かっ・・・」
かっしーって呼ぼうとしたら。

そのかっしーは一目散にあ〜ちゃんに駆け寄っていってしまった。
ヘコんでるあ〜ちゃんの肩を優しく触れるかっしー。

その光景は先生と生徒っていう単純な関係には見えなかった。

もしかして・・・。






最終更新:2010年11月06日 16:08