季節が少しずつ、熱を失い乾き始めるころ。
あたしは、この時期がとても嫌いだった。
だって、仕事が忙しくなるんだもん。
働くことがキライなわけじゃない。
ただ、、、ただ、さ
自分に与えられた“役割”が
どうしても、受け入れられなかったんだ。。。
ね?
終わりを決めるのは、
神様の役割じゃ、ないの?・・・
だ、なんて。
ゆかは、神様なんて
これっぽっちも信じてない。
だから、、別に、、、、
いいんだ。
見上げた大木は、とても立派で。
でも、、もう。
瞳を閉じて、集中する。
ふぅ・・・
しわしわの幹に、手をかざす。
「お疲れ、さま、、、でした」
ひゅっん。
“チカラ”を送った瞬間だった。
ドンっ!
「いたっ」
あなたが、空から
落ちてきたのは。
最終更新:2010年11月06日 16:38