物心つき始めたころには、決めていた。
トクベツな存在はつくらないって。
と言いつつ、ココロはそんな単純にできてないから
揺さぶられることもあったけど、、、
でも、やっぱ、ダメ。
結局、ひとりぼっち、なんだ。
だから、、、さ?
ゆかは、ひとりで、いんだ。
なのに
なのに、最近のゆかは、ちょっとおかしい。
「おぉ、かっしー」だなんて
へらへら笑う、こいつに会うと
なんだか、とても、ココロが穏やかになるんだ。
「あんた、仕事してんの?」
「えぇ、やってるよ〜」
「でも、たいがい、一緒にいるよ?」
「そう?」
「うん」
「んなことないよ。だって、もっと一緒にいたいもん」
まだ、全然もの足りない、だなんて、、、
ドクン。
なんで、そんなこと言うの?
…ダメ、だよ。。ダメ、なんだ、よ・・
「あたしは、ヤだ」
「…なんで?」
「誰とも、一緒にいたくない」
「うん、だから、、、どして?」
「結局、ひとりぼっちなんだもん」
「あたしがいるじゃん」
「なに言ってんの?」
「ずっと、そばにいるよ?」
だから、ダメだって、、
「・・・そんなの、信じない」
「て、言われてもなぁ、、、ほんとのことだし」
「あたしの、キモチはおかまいなしなん?」
「うん、ごめんね?これだけは、譲れない」
情けない顔してるくせに
想いは、めまいがするほど、まっすぐで。
くらくら、する。
でも、ダメ、、なんだよ。
「あんた、寿命縮めるよ?」
「へ?」
「あたしのチカラ、ヤバイくらい強いから」
「…」
「白のあんたなんか、簡単に侵食しちゃう」
ほんと、だよ?
ヤでしょ?
だから、逃げるなら、今のうち。
今なら、傷つかない。
お互いに。
「うん。で?」
「はっ?」
なに言ってんの?この人。
「別にいいよ。てか、どんどんきてくれればいいし」
「…」
「そんなの関係ないし、そばにいることは、譲れん」
やっぱ、この人、だいぶヤられてるんじゃない?
「そんなん、勝手に決めないでよ!」
「それは、こっちのセリフ」
「は?」
「どうせ、一時の気の迷い、とか思ってんでしょ?」
「・・・」
決め付けないで、、、、目の前の、あなたは言葉を続けた。
「このどうしようもないくらい、愛しい想い。
かっしーにだって、否定する権利なんてない、よ?」
泣きそうになった。
その時、初めて
あたしは、誰かを想って
初めて、泣きそうになったんだ。
ねぇ、信じていいのかな?
でもさ、、、でも、、、
運命って、、、、変えられないものなんだ。
最終更新:2010年11月06日 16:54