Side N
「この間『世界を、想わんと』って言っとったけど、あれってどういう意味なん?」
ゆかちゃんが居る前で質問されて、少し動揺したよ
「あれは〜、なんか、、ミキコ先生が言っとったんけど、リニアがエネルギーを生み出すのに、一番大事な想いだからって、教えてくれたけぇ」
「ふ〜ん、そうなんじゃ」
ゆかちゃんの反応が少し気になって、チラッと見てみたら、なんだか不安そうな表情をしてた
「、、じゃあ、のっちは他になんかを想っとったん?」
「ぇ、?」
「ぇ?じゃなくてwだって、夜になっても『覚醒』しちゃうくらい想っとったんじゃろ?」
「ぅ、うん」
「もともと世界を想ってるなら、わざわざ『世界を、想わんと』なんて、意識せんじゃろ?」
「、、ぅん」
「あん時ののっち、他に強く想っとるのがあって、それを世界を想う気持ちに変えとるみたいだったけぇ」
なんだかこの時のあ〜ちゃんの感は鋭くて、ゆかちゃんの目の前で自分の想いがバレちゃうんじゃないかって、すごくドキドキしてた
「…のっちは、あ〜ちゃんとゆかちゃんがおる世界が、大好きじゃけぇ。ただ、それだけじゃよ?」
ゆかちゃんは目の前にいるけど、どんなに手を伸ばしても、そこにリアリティがなくて…
自分の存在すら疑いたくなるけど、、
あたしは、確かにココにいて…
ただひとつ…
ウソじゃない、、この想い、、
—つづく—
最終更新:2010年11月06日 17:10