Side K
リニアの部屋で仕えるようになって数ヶ月
のっちと想いを通わせて、数ヶ月

あ〜ちゃんは、色々調べてくれていて、新しい情報があると私とのっちに教えてくれていた

「昨日、ヤスタカが父様のノートを持って来てくれて…」

そう話し出したあ〜ちゃんの表情は、戸惑っているみたいだった
内容を聞いて、すぐに理由も分かったけど…

「リニアをなくす方法も、まだ全部じゃないけど、書かれてとって、、」
「じゃあ、のっちココから出られるん?」
「あー、ぅん。その分からん所が解明できれば、大丈夫じゃと思う、、」
「わあwのっち!」
「ゆかちゃん!」
のっちと顔を合わせて喜んだけど、、

「、、でもね?その方法っていうのが、、」
「「?」」

エネルギーの

“解放”

それが一つの条件として、挙げられていた





それは、何十年と先まで蓄えられているエネルギーを、ゼロにする
つまり、あの容器から解き放つということ

いくらこの部屋が特別な造りだとしても、抑える事ができるのは、ほんの一部…
そうなれば、その制御されないエネルギーは外へと飛び出して、、

「、、どうなるか、予想はある程度できるんじゃけど…。最終的にどこまで、被害が大きくなるんか分からんくて。けど、最悪…」


世界を崩壊させる…


その、可能性を否定する事は、できない
王のノートには、そう書かれていたらしい

確かに、私達にもその可能性を思わせる、リニアの『エネルギー』


「そんなの、、のっちはヤダよ」
「ゆかも、、」
「うん、あたしも、それだけは避けたいんよ…」

知っているからこそ、そんなことは出来ない
でも、、それじゃあのっちは、このままココにいないといけない

それも、、イヤだ
イヤだけど…

「じゃけぇ、もう少し自分で調べてみよう思っとる」
「ゆかも、手伝う事ない?」
「んーん。こっちは大丈夫じゃけぇwのっちと一緒にいんさい」

「また、なんか分かったら報告するけぇ」
「うん、、」


それから
あ〜ちゃんからの報告はなくて…

きっと、あれ以外に方法が無いんだろうなって

でも、それなら諦めはつく

世界を崩してまで、望んじゃいけないよ…


—つづく—






最終更新:2010年11月06日 18:06