Side A
「ヤスタカ…、私は…」
どうするべきだ?
でも、
そう聞くのは、違う
解っている、、
これは、私が選ぶべきことだ
「すまんヤスタカ、一人にしてくれ、、」
「大丈夫なのか?」
「そんなに心配しなくとも、大丈夫だw」
「そうですか、、」
「なんだか、ヤスタカには心配かけてばかりだな?」
「私が、勝手に心配しているだけだ。もう子供ではないのにな、、?」
「ふふwまだまだ18なんて、子供であろう?私は、色んな人に助けてもらって、やっとココに居られる」
もし、力を使えば
その者たちをも、失うかもしれない、、
「ヤスタカにも、世話になりっぱなしだしなw」
「いえ、私など、、」
「本当に、感謝しておる」
もしかしたら、ヤスタカも、、
そう思ったら、胸の真ん中がぐっと重く感じた
「アヤカ様、、」
「ん?」
「私は、、」
急に黙ってしまった私に、迷いを読み取ったのか
時折みせる、柔らかい眼差しで
「私は、アヤカ様を信じています」
どんな時でも、私の味方でいてくれる、、
心強い、一言、、
「…ぅん」
「それでは、失礼します、、」
…
一人の部屋で、考える
自分の想い一つで、未来が変わる
世界…
父は、どんな想いで、このノートを私に託したのか
もしかしたら父も、歌詞を知っていたんじゃないだろうか?
知らなかったら『見つけられなかった』って言うのが正しい
知っていたから『選べなかった』と、言ったんだとしたら?
父は、私に選んでほしい?
だからこのノートを、、?
『アヤカ、、おまえは迷うな…。未来を、信じろ…』
未来…
私の、願い…
ゆずれない、願い…
民も、リニアも、、
全ての者が、幸せになれる世界…
リニアだけではなく
皆で創っていける、世界…
そんな世界に、なってほしい
そうだ、、
どちらを選ぶのが正しいかなんて、分からないけど
すべては
信じることから、始まる
あと、必要なのは、、
どんな未来が待っていようと
大好きな世界を
信じる、ことだ
それなら
私の心は、、決まった
—つづく—
最終更新:2010年11月07日 02:12