Side A
いよいよ、この時が…

「あ〜ちゃん、、」
「ん?」
二人して顔を寄せてきて、何を言うのかと思ったら、、

「ヤスタカ様のこと、好きなんじゃろ?」
「!!」
その言葉に、一瞬で顔が熱くなる
「やっぱりぃw」
「な、そ、そんなこと、今言うコトじゃないじゃろ!」

「ふへへw」
「ヒヒヒw」
「もぅ、、、」

「へへw、、うちらの分も、幸せんなってね?」
「それは断る」
「えww」
「そこは、自分たちで幸せになりんさい!」
「あぁ、、うん。そうじゃね?w」

「第一、、ヤスタカには、想い人おるし…」
「…」
一瞬黙った二人が、ぷって笑う
「もーwやっぱ、あ〜ちゃんは鈍感じゃw」
「な、なんなんよ!」

また笑い出す二人
本当に、さっきからなんなんよ?

「ははw、、、あ〜ちゃんならきっと、幸せんなれるよ」
「それと、未来の『エレクトロワールド』も、、ね」
きゅっと、二人の指先に力を感じて

「うん…。絶対に、、信じとる」

その言葉にニコッとして、二人は目を閉じた
二人と一緒に、私も願う

この世界の、未来を、、

動き出す、リニアの『エネルギー』と
同じように反応を始めた、『証』

そして
その力を解放する歌、『レリーズ』





まばゆい光と共に聞こえてきた轟音
地面が震えて、砕ける

目の前で起こる、すべての出来事が
瞬く間に過ぎて…



気がつけば、私は城の外にいて、、
隣には、ヤスタカもいた

しかし、二人の姿はなくて、、


目の前に広がる景色は
私の知っている、エレクトロワールドではなく
まるで、知らない世界にいるかと思うほどだった

「ヤスタカ…」

世界の姿に、声が震えて
言葉が、続かなかった
なのに、、

「未来が、、変わった」
「え?」

世界を見つめるヤスタカの横顔は、どこか嬉しそうで

「世界は、崩壊しなかった」
「まさか、ヤスタカ、、」
夢見を?

「三人の願いは、、ココから始まるんです」
「そうだな、、」




『あ〜ちゃんは、この世界を見届けて?』

たくさんの犠牲を、無駄にしないためにも
立ち止まっている時間はない

「ヤスタカ」
「はい」

皆が、幸せになれる、世界

「また、迷惑ばかりかけてしまうと思うが、手伝ってくれるか?」
「もちろんだ」

ココからが、本当のはじまり

あぁ、その前に、、
「ヤスタカの想い人が無事か、確かめないとな?」
「その必要はない」
「心配であろう?」

「、、本当にあなたは、鈍感だ」
「な、、ヤスタカまで!」
鈍感鈍感てぇ、、さすがにちょっと失礼だろう!

「あなたですから、、」
「へ?」
「私の想い人は…」


その日から、真っ白い雪が降りだし
空の太陽は、姿をかくした


—スノウワールド編へ—





最終更新:2010年11月07日 02:33