〜♪
はなうた口ずさみながらお昼寝。
今日の風は、心地いぃなぁ。
てか、この公園は、なにもかもやさしくできていて
ほんと、安心できる。
〜♪
あぁ、でも
心地いぃのは、それだけでもない、、か。
んー、自分ってほんと単純だなぁ、、、
っ!
トスンッ。
え、なになに!?
軽い衝撃
お腹の上。
急に現れたのは、小柄で毛並みのよい黒猫。
「・・・・」
「・・・・」
…か、かわいい。
でも、めちゃくちゃ警戒されてるんだけどw
「どしたん、おまえ?」
「ニャー!」
「え、なにって、こっちが聞いてだけどなぁ」
「ニャー」
「あ、おまえ、こっちの子じゃないんか」
「ニャ?」
「ん?のっ、、ち、だけど、、、あぁ、お前のご主人様も、のっちって言うんね」
そう言って、頭撫でようと思って、手をのばしたら、、、
イテッ
ひっかかれた。
「ははっ、気ぃ強いなぁw」
「ニャー!!!」
「かっしーみたい」
「ニャァ?」
「ん?あぁ、のっちの大好きな人」
「…」
「ん、、あら、おまえも、かっしーなのか」
そっと、も一度
手を伸ばしたら、今度は抵抗されなかった。
くしゃくしゃ、と
さらっさらの、毛並みを撫でる。
「おまえの、ご主人様ってどんな人?」
「ニャ、、ニャー・・ニャッ!」
「ははっ、そりゃ大変だw」
「ニャー」
「うんwでも、大好きなくせにっ!」
「ッ!ニ、ニャァー!!」
痛いイタイイタイ、、、
もう、腕が傷だらけじゃん。
でも、さ
「隠せないんよ?」
「?」
「大切に想うキモチって、ね」
隠せないんだよ?
かっしー。
きみはまだ、気付いてないみたいだけど
のっちには、わかるんだ。
ココロは嘘、つけないんだもん。
ごまかすことなんてできないよ。
少なくとも、のっちはそうだよ?
ぎゅーって、心臓が締め付けられるくせに
バカみたいに喜んでんの。
「ツンツンしてたってねぇ」
ま、そこがかわいくって仕方なかったりすんだけど。
なんて。
こんなこと言ったら、ますます叱られるんだろな。
「かっしーのご主人様も、きっと、わかってんだよ」
「…ニャァ・・・」
すっごい冷めた瞳w
会ってみたいよ、キミのご主人様の“のっち”に。
「ん?絶対、それはない、、て?」
なら、どうして
キミの鼓動はそんなに、やさしくって
嬉しそうに響いてんの?
「そっかそっか」
あ、、、、
「こっちおいで?」
「ニャ?」
「もうすぐ、いい風がくる」
「ニャァ?」
「そ。きっと、キミを元の世界に帰してくれるよ」
手のひらを差し出すと、おそるおそる
ちょこんと、のっかってきた。
「ご主人様と仲良くね」
「ニャー!」
「あ、うんwのっちも仲良くするよ」
なかなかココロ開いてくんないけど、ね。
すっと、細くて長いしっぽが
ふわっと、のっちの小指を包んでくれた。
「…ありが、と」
目を閉じて、風の流れに集中する。
キタッ。
ニャッ。
その瞬間、
かわいらしい、黒くてちっさなキミを
空に舞い上げた。
そっと瞼を持ち上げたときには
もうキミの姿はなくて。
無事に帰れたかな?
大好きな人のもと、へ。
再び、木の枝に寝っ転がる。
新緑が、きらきら響いて。
あ、また
風が変わった。
もうすぐ
最愛のきみが、くる。
最終更新:2010年11月07日 02:52