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◆N-side◆

「ごちそうさまー!」
お腹イッパイ。直子さんの料理は絶品だった。あ〜ちゃんに負けないくらい、最高の味。
「美味しかった?」
「うんっ!」
自然と零れる笑顔で頷いた。直子さんは、小さくありがとと呟く。お礼を言うのはのっちの方なのに。
「直子さん…ありがとうございます、ご飯までご馳走になっちゃって…」
「良いよ全然、私が誘ったんだもん」
どこまで良い人なんだ。大人の余裕を感じる。のっちが今一番欲しくてやまない物。
「あと、私の事は直ちゃんで良いよ」
「え…?」
「そう呼んで?ダメ?」
何その上目遣い、何その上目遣いぃ!ビックリし過ぎて二回も言っちゃった!
「だだだだだダメじゃないっす!!」
声が震える。くっそぉ…一本!って叫びたい気分だよ…。凄く油断してた分、やられた感が半端無い。
直ちゃん…か…。うへへ、なんか呼ぶ度にニヤけちゃいそう。ヤバいよーまるで恋人みたいだよー。
動揺し過ぎて、気付かずにテーブルの上の飲料水の入ったグラスを倒してしまった。しまった!と思った時は既に遅く、のっちの着ていたTシャツはびしょ濡れになった。


「うわわっ、ごめんなさい!」
もうバカっ何してるんだ自分。直ちゃんは慌ててタオルを持ってすっ飛んで来た。
「大丈夫?怪我ない?」
「う…うん、」
高そうな絨毯を汚しちゃったのに、直ちゃんはのっちを心配してくれた。なんて優しいんだ!
「Tシャツ、替えないと風邪引くよ」
「え…でも、…」
「早く脱いで、替えならあるから」
ぬ、脱ぐって…直ちゃんに見られながら脱げないよ…。恥ずかしいし…。
「何してるの?脱ごうよ」
「なななっ!」
直ちゃんの手が、のっちのTシャツを掴む。きゃーきゃー綺麗なお姉さんに襲われるー!!って違うか。
「はい、ばんざーい」
「ばんざー…い!?」
条件反射とは悲しい物だ。綺麗に脱がされ下着姿ののっち。うぅ…すっごく恥ずかしい…。
「下着は大丈夫かな?」
「!!?」
直ちゃんの手が…のっちの胸を!てゆーか下着を!ぎぃやあああぁぁ!もうダメ!のっち興奮しちゃうよ直ちゃん!
「下着も濡れてるね、けど替えって言ってもサイズがね…」
確かに、直ちゃんの服の上からでも分かる膨らみと、自分のを見比べた。月とスッポン。直ちゃん、あ〜ちゃんくらい有りそうだ。


「じゃ、脱いで?」
「なな、なんでそうなるのっ」
「だって濡れた下着付けてたら風邪引くよ?気持ち悪くない?」
「そ、そうかもしんないけど…」
さすがに無理でしょ!女の子同士で、直ちゃんは意識してないかもしんないけど、のっちは恥ずかしいよ。
「彩乃ちゃんの体、綺麗だよね」
「え…ちょ、ちょっとドコ触って…!」
「腰と背中?」
「くすぐったいよ!」
うぅ…過激だよスキンシップが。天然なのかな。だとしたらタチが悪いよ。その気になっちゃう人も少なくないハズ。
どうしよう…。もうすぐ10時だ。なんだか楽しいな…帰りたくない。だけど、そんなわがまま言っちゃ迷惑だろうし…。
「そうだ、もうこのままお風呂入っちゃいなよ」
「え…」
「早く!風邪引く前に」
なんか、調子狂っちゃうな。

◆C-side◆

「ねぇ、ちゃあぽん」
「なーに?」
「のっちご飯食べたかなぁ」
「食べたんじゃない?」
「お風呂入ったかなぁ」
「入ったでしょ」
「何してるかなぁ」
「のっちの事ばっか考え過ぎ。パジャマだけじゃなくて脳内もピンクだね」
もう同棲でも何でもしちゃいなよ。むしろ結婚しちゃえ。その方が良いよ、うん。

◆2-15:End◆







最終更新:2008年10月12日 22:07