Side A
エネルギーの解放を決めた私は
二人に話す前に、ヤスタカに伝えることにした

なんとなく、聞いてほしかった
一番側にいてくれたヤスタカに

「ヤスタカ」
「はい」
「あの歌の、ことなんだが、、」
「はい」
「私は、歌おうと、思う」

「では…決めたのですね?」
その質問に、こくりと頷く

「やはり、アヤカ様は強いですね。心が」
「そんなことはない」
私一人じゃ、こんなに強くなれない

「信じてくれる人が、いるから…」

ゆかちゃんとのっちと、、

『私は、アヤカ様を信じています』
あの言葉が、どれだけ自分の力になったか、、

「私も、信じれる」

あぁ、、なんとなく、、じゃないのか…

「ならば私は、最後までアヤカ様を信じよう。そして…」

ようやく、気付いた、、
ヤスタカの言葉が、こんなにも狂おしいのは

「あなたの心を、全力で守ろう」

私の心が
ヤスタカを、想っているからなんだ




そっか、、
のっちとゆかちゃんは
こんなふうに、過ごしてきたんだ


—fin—







最終更新:2010年11月07日 03:29