アットウィキロゴ
◆N-side◆

「彩乃ちゃーん、入って良い?」
「えぇっ!?」
ちょっと待って!ここはお風呂で、のっちは裸。入るって…お風呂に、って事だよね。つまり直ちゃん裸っ!?ちょちょちょちょ…のっちムダ毛処理済みだっけ?
「入るよー」
「うわぁっ!」
待って待って待って!まだ心の準備が!ごめんなさい、あ〜ちゃん本当にごめんなさい!
ガチャ。
「ッ!!!」
振り返ると、裸の直ちゃ…てアレ?着衣風呂?
「シャンプー切れてるから、コレ使って」
「……」
「あと、着替え置いといたからね」
「…………」
少しでも想像したのっちは本当にバカです。笑って下さい。…あ〜ちゃ〜ん!!

◆A-side◆

なんか今、のっちに呼ばれた気がした。全くもっての空耳だ。
「お姉ちゃんさぁ、そんなにのっちが心配なら電話してみれば?」
「電話…そうか電話!」
あ〜ちゃんは携帯ではなく家の電話を手に取った。携帯の通話代が今月ヤバいけぇね。よし、のっちの家に電話しよ。出るでしょ。


「のっち、出ん…」
「もう寝たんじゃない?」
何度電話をかけてものっちは出なかった。ちゃあぽんの言う通り、もう寝たのかもしれない。


けど、のっちにしては早いおやすみだなぁ。どうせゲームに夢中で電話に気付か…無い訳無いよね、家の電話だし。のっちの部屋に子機あるし。
もー何しとるんよ。本当に寝とるんかな?だとしたら、電話かけたら迷惑か。
もう良いや。明日、いつもみたいに迎えに行こう。それで解決だ。だからあ〜ちゃんももう寝よう。
「ちゃあぽんおやすみ〜」
「もう寝るの?」
「うん、ちゃあぽんも早く寝んさい、寝る子は育つ」
「…お姉ちゃんの体だから」
そうだ、明日の夜には元の体じゃん!早く明日になって欲しいからさっさと寝よ。夢でのっちに会えるかな?

◆N-side◆

「ズルイと思う」
「へ?何が?」
お風呂上りののっちの髪を、直ちゃんがドライヤーで乾かしてくれてる。髪を触られる事ってあんまり無いし、かなり緊張気味でのっちが呟くと、直ちゃんは不思議そうに目を丸くした。
「直ちゃん、のっちの裸見たじゃん」
「うん見たね」
「直ちゃんだけ、卑怯だよ」
……。
…お?自分、今何を口走りましたか?すんごいビックリしたんだけど。
直ちゃんの手が止まった。やっばい、絶対引かれたよ…。


「彩乃ちゃん、」
「はいっ」
声が裏返った。
「私、お風呂入ってくるね」
「あ、うん…」
お風呂場に向かう直ちゃん。どうしよう、顔は笑ってたけど、完璧嫌われたよ…うぅ…。


お風呂上りの直ちゃん。髪を乾かしてる姿をボーッと眺めた。すごく色っぽいな。
「彩乃ちゃん」
「あ、はい」
「お布団無いから、私と一緒にベッドで良い?」
「え…何が?」
「泊まってくでしょ?」
泊まる?のっちが?え?初耳ですけど。直ちゃんが当たり前みたいに言うから思わず頷いてしまった。
「ベッド狭いけど、我慢してね」
直ちゃんと…ベッドで…って嘘ーーーーーん!!!ちょ、そんな事したらのっち出血多量で死ぬよ?鼻からの。
てゆーか泊まるなんて言ってないし!のっちの家すぐソコだし!自分のベッドで寝るし!
「大丈夫、悪戯しないよ?」
クスクス笑って言う直ちゃん。悪戯って何?ねぇ悪戯って何!?ハァハァして来た。荒い呼吸が止まらない。
むしろ悪戯して良いよ。いや、して下さいお姉様。のっち、心底いやらしい女子だね。

◆A-side◆

ブルッと体が震えた。寒気がした。…おかしいな、寒くは無いのに。


◆2-16:End◆






最終更新:2008年10月12日 22:13