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やばっ…バイトに遅れた!!もう間に合わん!
学校行って、ダンススクール行って、いま。
すっかり夜は更けて腕の時計は23時を指していた。
案の定バイト先のホールリーダーさんに怒られてしまった。
スタッフの一員としての自覚が足りないって。
私としたことが、朝少し寝坊をしてしまったのが原因。

そして、全てがずれ込んでこの時間。
今更どうしようもなくてひどく落ち込んだ。
ありえないとは思うけどやってしまったことは仕方がない。
やっぱり私には忙しすぎる…逃げるみたいだけど、バイトは辞めてしまおう。
そう考えながら週の終わり顧問の先生のところへ相談しに行こうとした。

「っ…あ〜ちゃん!!」
こっそり行ったのに、体育館でのっちに出くわした。
バスケットボールを手から落としたのっちが駆け寄ってくる。
自主練してたっぽい。
「どしたん!」

グスグスに泣いてる私は顔を見られたくなくてうつむいた。
なんとか涙をぬぐって下を向いたまま言い放った。
「…先生とこ行くん。相談しに。」

のっちは眉をハの字にまげて私の前髪をカーテンのように持ち上げて覗き込む。
「先生って…何かあったならのっちに言うてみん?先生より言いやすいじゃろ?」
のっちはどうしていいかわからないけど必死で心配してくれた。
その様子を見て突然何かがふっきれた。
私はのっちに抱きついて、今週あったことを全て話した。
いや、話したというよりは泣き喚いた。

気がつくとベッドで丸くなった私は、のっちの胸でそっと頭をなでられていた。
弱さを見せたのが悔しくて今度は憎まれ口を叩いてしまう。
目を閉じたのっちはおでこを合わせて「うん、うん」と優しくうなずいて胸の中で暴れる私をキュッと抱き締めた。
そんなのっちにまたしゃくりあげて泣いてしまう私を繰り返し優しく撫でてくれる。
いつもは頼りにならないのに、今日は違うんだ。
のっちになら全て委ねられる気がしたよ。






最終更新:2008年10月13日 07:34