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◆N-side◆

あ〜ちゃんに嫌われた。絶望的だ。周りが見えないくらい真っ暗。全部、のっちのせいだ。
「そんなに落ち込まんでも、あ〜ちゃんは許してくれるよ」
昼休み、のっちの教室。ゆかちゃんとちゃあぽんと、のっち。ゆかちゃんの優しい声が、吹雪いた心がじんわりと温かい。
「…どうしよう…」
涙は不思議と出ないけど、溜め息ばかりが吐き出される。今さら後悔しても遅い事は分かってる。だけど…あの時、ちゃんと断っていたら、こんな事にはならなかったのに。
「ねぇ、本当の事を話してよ」
ゆかちゃんが言う。ちゃあぽんも頷く。…話そう。二人なら良いアドバイスをくれそうだ。


「相手が寝ぼけてたんなら、仕方無いかもね」
「抵抗したんでしょ?」
「うん…でも腕細いのに、意外と力強くて敵わなくて…」
「ならのっちは悪くないよ」
おぉ…二人共、信じてくれるんだね!凄く嬉しい、なんか心強いや。
「だけどさぁ、同じベッドは流石に…ねぇ?」
「ねー」
二人は目を見合わせた。何、その目…のっちは悪くないって言ったじゃん…!


「それに、ちょっとは興奮したんでしょ?」
「そりゃ…あんな美人だったら、誰だって…」
のっちがボソボソそう呟くと、二人は大きく溜め息を付いた。何その呆れた表情。
「ごめん、その直ちゃんて人もアレだけど、のっちも悪い」
「お姉ちゃん可哀相ー」
…やっぱり、のっちが悪いよね…。なんだかんだ言い訳した所で、それは自分でも分かりきった事だった。

◆C-side◆

予鈴が鳴って、のっちと別れてあたしと有香ちゃんは自分達の教室に向かった。
「あ〜ちゃんに天敵現る、じゃね」
廊下を歩いていて、有香ちゃんが呟いた。うーん…のっちの話を聞いただけだと、あんまり分かんないんだよなぁ。
簡単なプロフィールくらいは分かったけど、肝心な事があまり分からない。これは…調べる必要がありそうじゃね。
「有香ちゃん、あたし早退する!」
「えっ、なんで?」
「まずは敵の情報を仕入れるしかないよ!先生には上手く誤魔化しといて!んじゃ!」
光の速さでバッグを手に取り学校を飛び出した。お姉ちゃんの敵はあたしの敵!のっちを誘惑する悪い女は、このちゃあぽんが許さんけぇね!

◆2-20:End◆






最終更新:2008年10月13日 07:48