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今日は久しぶりのデート。デートって言ってものっちの家に遊びに来ただけなんだけど…。

「ゆかちゃーん、何するー?」

キラキラ眩しい笑顔で見つめられて、あたしの顔が熱くなった。今まではそんなこと無かったのに、好きって自覚した途端に全てが甘酸っぱいものに変わっていく。
ベッドに座ったあたしは、のっちからゲームやらマンガやらをいっぱい見せられる。

「少し落ち着きんさいよ」

おやつをもらった子犬みたいにはしゃぐのっちをあたしの隣に座らせ、重ねた右手をぎゅっとにぎる。
実は、あたし達はまだ純なお付き合い。キスも軽いものしかしてないし、その先なんて全く無し。
一応付き合って半年が経つのに、と少し不安に感じてしまう。

「のっちぃ、ゆかのこと好き?」

「当たり前じゃん!大好きだよ」

のっちはヘラヘラ笑いながら、あたしの顔を覗き込んだ。
…今日キめる。きっかけを作るのはあたし。のっちにリードを任せるのは無理じゃけ。

(心臓の音、うるさすぎ!余計緊張するって!)


ふぅ、と一呼吸おいてからのっちの目を見る。あたしがこんなにドキドキしているというのに、相変わらずやる気のない顔でヘラヘラしてる。

「ギュッてして」

「喜んで!」

両腕を伸ばしたあたしの体を包み込むようにのっちが抱き締める。くっつきすぎて心臓の音が聞こえてしまわないか心配だ。

(よし、このまま後ろに倒れて…)

チラッと横目だけで枕の位置を確認する。大丈夫だ、イケる。頑張れあたし。
のっちの背中にまわした腕に力が入る。

「…!ぅわっ」

そしてそのままベッドに倒れ込んだ。
あたしの心臓はこれでもかってくらいにうるさい。
のっちは重なった体を浮かし、あたしを見下ろす。

「のっち、ゆかのこと好きだよね?」

「だったら、どうして何もしてくれないの?」

背中にまわした手を、のっちの首筋や頬に持っていく。
ゆでたタコみたいに真っ赤なのっち。何も知らない訳では無いよね。

「ぇ、えーっと…あの、…恥ずかしいし、それに…」

「それに?」

「ゆかちゃんを大事にしたいから、簡単な気持ちではできん」


真っ直ぐ目を見られてあたしは声を失った。あたしに覆い被さる王子様は、タコみたいなのにカッコ良い。
きっとあたしまでタコだよ。こんなに想ってくれてるなんて知らなかった。これじゃあたしがエッチな子みたいじゃね。

「………」

あたしが呆けてる間、のっちが何か呟いた。さっきよりも赤い顔をしてブツブツ言ってる。

「え?のっち、どうしたの?」

「正直なとこ、やり方もよくわかんなぃ…」

最後の方は聞こえないくらい小さい声でささやいてた。

(……何も知らなかったのね…)

でも、大きな1歩を踏み出したいあたしはさっき決意したんだ。今日キめるって。
まずはのっちにどんなものかを教えてあげないと。

「大丈夫だよ、のっち」

あたしは自分が横になっている隣のスペースをポンポンと叩き、のっちを横にさせる。のっちのサラサラな髪を撫でて、唇に軽いキスをする。

「ゆかが教えてあげるから」

(あたしも初めてなんだけどね)

でも、何をどうするのかはのっち以上に知ってると思う。あたしの持ってる知識とテクニックをのっちに叩き込むんだ。

(頑張れ、樫野有香!)


そんなことを考えながら、さっきのっちがいた位置に移動して、のっちのことを見下ろす。相変わらずのっちの顔は真っ赤で、潤んだ瞳の上目遣いが可愛くて愛おしい。

「力抜いて…?」

のっちの頬に手を寄せて、子供をなだめるように言う。すると、のっちは目を閉じて深呼吸をしようと息を大きく吸った。
あたしはその瞬間にキスをした。さっきしたキスよりももっと深い、大人のキス。

「っ!!」

いきなりのことにびっくりしたのか、のっちはあたしの腕をギュッと掴んでいた。でも舌を絡ませていくうちに、それは弱々しいものに変わっていく。

「んぅっ……んっ…ふぁ」

唇を離してのっちの顔を見る。八の字に垂れた眉毛と半開きの唇、キスの気持ち良さにとろけた瞳がいやらしい。こんな大人の表情をしたのっちにあたしは引き込まれていく。

もう一度唇を落とす。少し慣れてきたのか、のっちは吐息混じりの声を出すようになってきた。熱を持ったのっちの声は、あたしの理性を溶かしていくのに十分過ぎた。


あたしはキスをしながら爪の先でのっちの首筋や鎖骨の辺りをなぞる。爪の動きに合わせてピクッと反応されると、もっとイジワルしたくなってしまう。

「服、脱いじゃおっか」

声を発するとのっちと同じくらい熱っぽい自分の声に驚いた。理性がなくなるのも時間の問題かもしれない。
止まらない心臓の鼓動があたしをおかしくする。
戸惑った表情を見せながらもコクっと小さく頷いたのっちは、下着だけを残して服を脱いでくれた。

(…こういうときって、あたしも脱ぐもの!?)

よくわからなくてちょっと動揺してしまう。そんなあたしを見て不思議に思ったのか、キョトンとした顔をしているのっち。

「恥ずかしいけど、のっちはゆかちゃんとなら平気だよ」

腕をふわっと首に回しながらのっちはそう言った。見当違いの言葉だけど、あたしは安心してギュッとのっちの引き締まったカラダを抱きしめる。
耳元でありがとって呟いてから、のっちのあまり大きいとはいえない胸に右手を置く。

「んっ…くすぐったいや」

優しく撫でるだけではのっちのいやらしい表情は見れないらしい。少し力を入れて揉んでいく。

「ぁっ、…きもちぃ」

そっと目を閉じて囁くように話すのっちは、あたしの手の動きに集中しているみたいだ。胸を弄る手を左手に変えて、さっきから存在を主張するように膨らんでいる突起を唇でなぞる。


「ちょ、ゆかちゃっ…あぁっ」

舌で舐めたり、甘噛みしてみたり、色んなことを試してみる。あたしが何かする度にのっちの体はピクピクと反応してくれる。

「舐められるのと噛まれるの、どっちが好きだった?」

ちょっとイジワルする。だって、あんなに素直に反応するのっちが可愛いんだもん。

「どっちも、好きだよ……でも、ちょっと噛まれるのが、気持ち良かった…」

ポツリポツリと話すのっちは、また赤くなっていく。初々しさがあたしの理性をさらに奪う。頭がポーっとしていく中で、あたしはのっちの胸の突起をいじめる。

「あっ、んぅっ…はぁ…」

だんだん大きくなるのっちの声。もっと聞きたくて、あたしは右手を腰にスライドさせる。スベスベの肌が指先や手のひらに吸い付いてきて心地いい。
太ももや腰回りを抑揚をつけながら、爪の先や指で撫でていく。

「ゆ、かちゃん…なんか、ゾクゾクするよぉ」

甘い声でそんなこと言われたら、止まんなくなっちゃうよ。あたしは我慢できなくなって、のっちの大事な場所に手を当てる。

「ひゃぁっ」

「のっち、すっごく濡れてるよ?あたしで感じてくれたんだね」

「ぅ、んっ……」


あたしが触れていると、とろけていた入り口がヒクついた。

(もう入れちゃっていいのかな?…うぅ、緊張するよぉ)

あたしは決心がつかなくて指先をウロウロさせていた。その動きがよかったのか、のっちは気持ちよさそうな声をあげていた。

「ふぁっ、ぁぅ…ゆかちゃ、だめぇ…んぁっ…ぁっ」

「のっち…もう入れても良い?」

ドキドキする。これだけ濡れてれば痛くないよね。
のっちが恥ずかしそうに俯いた。

(え!?どっち!?いいの?ダメなの?)

とりあえず入り口に当てていた指に力を入れる。
微妙な反応をされて困ったあたしは、ゆっくり指を沈めようとする。
そのとき、

「ゆかちゃん、痛くしないでね?」

上目遣いであたしにお願いしてくるのっちに、ギリギリ保たれていたあたしの理性は簡単に砕け散った。
のっち、可愛いよのっち。

「…っ…んっ、あぁっ」

のっちはギュッと目を瞑り、あたしの中指の圧力に耐えている。
あたしはすんなり入ったことに驚きつつも、人差し指ものっちの中に沈めた。

「あっ、やぁっ…ふっ…ぅぁっ」

少しずつ前後に動かすと、のっちは時折つらそうな表情をした。


「痛くない…?」

そう尋ねると、のっちは左右に首を振った。

(良かった、感じてくれてるんだ)

しばらく指を動かしていると、のっちの中の様子が変わってきた。さらに熱を帯びてトロトロなのに、たまにあたしの指を締め付ける。

「ゆか、ちゃんっ…もぅ、あたし…っ」

「イって良いよ」

左腕でのっちの体をギュッと抱くと、のっちはほぼ同時に声をあげてのけぞった。
規則的にあたしの指は締め付けられる。その心地いい感覚を惜しみながら指を抜いた。


あたしは汗ばんだのっちのおでこに唇を寄せて、ベッドに体を沈めた。
攻める側もなかなかに体力がいるんじゃね…。
のっちを見ると隣でボケーッとしてる。

「のっち、大丈夫?」

「へ?…ぁ、うん」

もしかして、あたしってばテクニシャン?って思ってしまうくらいにのっちは放心状態。


「…ゆかちゃん、こっちきて」

あたしは体を起こしてのっちのとこに行くと、いきなり押し倒された。あまりに唐突過ぎて、あたしは何がなんだかわかっていない。

「次はゆかちゃんの番だよ…」

スイッチが入ったのか、のっちはちょっとイジワルな瞳であたしに言った。
最初の目的を思い出したあたしは、大人しくのっちの愛に身を任せようと思う。


おわり







最終更新:2008年10月13日 10:13