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◇N-side◇

授業が終わると、廊下にゆかちゃんが居た。さっきのモロに見えたパンツを思い出す。白とか逆にエロいよね。
「あれ?あ〜ちゃんは?」
「クラスの子とカラオケ行くんだってさ」
「ひゃ〜流石じゃね」
もうそんなにクラスの子と仲良くなったんだ。あ〜ちゃんには昔から人が寄ってくるからね。人気者だ。
「のっち友達出来た?」
「…ううん」
「良い加減、人見知り直しんさいや」
直したくても直せないんだよ〜。直せたら今頃こんなに苦労してません。
「ゆかちゃんは出来た?」
「うん、クラスの子ほとんどとメルアド交換したよ」
「すげぇ…」
のっち、ゼロ。話し掛けたくても緊張しちゃうんだよね、知らない人って。
「でも一年間友達ゼロは、さすがに引くよ」
「…はい、頑張ります」
そうだよね…このまま一年経ったら最悪だよ…。明日、加藤さん辺りを攻めてみよう。優しそうだし、仲良くしてくれるかも。
「家帰るの面倒だし、このままのっちの家行って良い?」
「あ、うん、そだね」
そうだ、ゆかちゃんが家に遊びに来るって事すっかり忘れてた。


校門を出て、いつもの道を二人並んで歩く。二人きりで歩くの、久しぶりな気がする。
「ねぇのっち、手繋ごうよ」
「え…手…?」
「うん、ダメ?」
またこの上目遣いだ。のっちがそれに弱いって事、知ってるくせに。
慌てて少し汗ばんだ左手をスカートで拭う。手汗ベットリだと絶対引かれるし。
「はい、」
手を差し出す。ゆかちゃんは笑顔でのっちの左手を握った。ゆかちゃんの手…細い。柔らかいけどホネホネしてて、強く握ったら折れちゃいそうだ。
のっちの心臓は尋常じゃないくらい高鳴る。繋がれた左手が、熱い。
だってさ、いわゆる恋人繋ぎってヤツだよコレ。指を絡めるみたいなの。初めてこんな手の繋ぎ方した。ヤバい…。
「スーパー寄ってこ、夜ご飯の材料買わんと」
「あ…うん」
余談だけど、のっちは今、ほぼ一人暮らし中。単身赴任でアメリカに行ったお父さんにお母さんが着いて行っちゃった。
家事出来ないし困ったけど、今じゃあ〜ちゃんとゆかちゃんに助けられながらなんとか生活している。
生活費は毎月両親が銀行の口座に振込んでくれるから問題は無い。生活費にしては凄い額だけどね。


まぁそんな感じで、一軒家を広々と使っている訳だ。贅沢な高校生だと自分でもそれなりに自覚してます、はい。
「のっち何食べたい?」
「うーん…ご飯」
「ご飯だけー?」
笑うゆかちゃん。繋いだ手をブンブン振る。可愛いなー。
「ご飯と…ゆかちゃんを食べる」
「えーゆか食べられちゃうの?」
「ゆかちゃんをオカズに、ご飯を食べる」
もちろん、いやらしい意味で。あはは、なんつって。
「のっちはほんまにエッチじゃねー」
「だって思春期だもん」
「同じ思春期でも一人だけ飛び抜けとるね」
バレたか。でもね、こんなエッチな事を考えるのは、君達二人にだけなんだよ。二人限定ですから。
「カレー粉、半額だって」
「今日はカレーで決まりだね」
スーパーに入って、早速今晩のメニューが決まりました。カレーなんて久しぶりだ。だけど…ルーとお肉だけのカレーなんだろうな。まぁ良いけどね。


ゆかちゃんの作るカレーは美味しかった。お腹イッパイで幸せイッパイ。
「お皿、洗うね」
「あ、のっちが洗うよ」
「ゆかがやっとくから、のっちは先にシャワー浴びてきんさいや」
その言葉に、のっちは黙って従うしかなかった。


◇02:End◇





最終更新:2008年10月13日 10:40