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◇N-side◇

のっちがお風呂を上がった時、ゆかちゃんはソファにもたれて眠っていた。スヤスヤ可愛い寝顔に優しい気持ちになれた。
学校帰りにそのまんま家に来たゆかちゃんは制服姿のまま。
うちの学校は私立でそこそこ人気のある学校。可愛いと人気の制服はセーラー服とブレザーの二種類あって、人それぞれの好みで着分けるんだ。
ゆかちゃんとあ〜ちゃんはセーラー派。のっちは気分によって変える派。自分としてはセーラーよりブレザーのがネクタイとかが格好良くて好きだったりする。
ゆかちゃんとあ〜ちゃんが着るなら断然セーラーが良い。セーラーのが、萌える。ただそれだけの理由。
とまぁそんな訳で、セーラー服姿のゆかちゃんが目の前で眠っているんだよ。悪戯したくなるような可愛さだ。
「う…ん…」
あ、起きちゃった。もう少し見ていたかったのに残念。
「ゆかの寝てる隙に…変な事してないよね…?」
目を覚ましたゆかちゃんは、なぜか自らの制服の中を覗いて何かを確認した。多分、ブラだ。こらこら、のっちそこまで獣じゃないよ。


「何もしてません〜」
「はぁ…」
「何その溜め息」
不可解なゆかちゃんの溜め息。のっちは首をかしげた。
「眠い…」
「え…眠いんだったら、もう帰…うわっ!」
急に腕を引かれ、立っていたのっちはバランスを崩してゆかちゃんの上に覆い被さる様に倒れた。ビックリした。
「…危ないよ」
「うん、危ないね」
その笑顔は何を考えてるんだろ。分からない…ゆかちゃんの事、まだ分からないんだ。
ゆかちゃんにその気は無いのかもしんないけど、のっちはただドキドキするだけ。全てゆかちゃんに支配されてる。
「…キスしよっか」
「え…」
ゆかちゃんはまた微笑んだ。戸惑うのっちを見て楽しんでる。悪趣味だと思う。
濡れた髪から雫が落ちた。ゆかちゃんの頬に落ちて、弾けた。
「ん、つめたい」
「…っ」
ゆかちゃんの濡れた頬をそっと拭った。ゆかちゃんの瞳がのっちを捕えて逃がさない。
「キスしてよ」
もうこれ以上、のっちを弄ぶのはやめて。参りました。理性が保ちません。
「……」
ゆかちゃんが目を閉じた。
いつもこうやって導いてくれる。だから安心して、のっちは唇を重ねた。
今日、初めて手を繋いで、初めてキスをした。


◇03:End◇






最終更新:2008年10月13日 10:45